学童保育って何?
学童保育はどんなところ?
わかりやすーく
ポイントを7つに絞ったよ
今日は学童保育はどんなところ?というテーマについて、イオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで学童保育とは何かという基本について理解できるようになります。
そうなることで、学童保育のイメージがもくもくと湧いてきます。
学童保育のことを全く知らない方にも、これから学童について学びたい方にとっても有益な内容となっています。
基本中の基本を7つのポイントにまとめました。
おさらいや確認にもお使いいただけますので、どうぞ最後までお付き合いください。
学童保育はどんなところ?
学童保育を知る上で、これだけ理解しておけば大丈夫というポイントを7つに厳選し、ギューッと絞りました。
学童保育は奥が深ーい
どれもこれも重要です。
それではさっそく1つ目です。
ジャジャーン♬
①たのしいところ
これズバリ、学童保育とは楽しいところです。
学童はたのしいところ♬
- 友だちや仲間がいる。
- 遊べる。
- おやつを食べれる。
- やさしい先生がいる。
という環境で毎日楽しく生活できるところが学童保育となっています。
だから学童は仕方なく行くとか、イヤイヤ行くとか、がまんして通うところではありません。
もしも、
学童に行きたくない…
という子どもがいた場合は、まずは理由を聞いてみることから始めます。
なぜなら、必ず理由があるはずだからです。
例えば
- 友だちに嫌なことをされる
- 宿題せずにあそびたい
- 何となく行きたくない
というような理由があるはずです。
そのひとつひとつの理由や子どもの思いを丁寧に聞き取り、子どもたちが通いたくなるような学童をつくることが大切です。
楽しくなければ
学童じゃない
NO,FUN
NO,GAKUDOU
→学童保育所が子どもたちにとって絶対に楽しい場所である必要性とは?
続いて2つ目です。
②大切にされるところ
学童保育の子どもたちはみんな大切にされています。
あの子もその子もこの子もみんな大切な存在です。
だから、一人ひとりの心に寄り添い、一人ひとりの声に耳を傾ける保育が求められます。
それは、
子どもにとって一番いいことは何か?
ということを追求した「子どもの権利」を大切にする保育のことです。
「子どもの権利」というのがポイントとなります。
子どもたちはみんな愛されて、みんな幸せに生きる権利に守られています。
世界中の子どもはみんな幸せでありましょう…
と人類できめた約束事のような決まりごとがあります。
それが「子どもの権利条約」と呼ばれているものです。
学童保育の世界でも子どもの権利条約はとても大切にされています。
児童福祉法
第一条 全て児童は、児童の権利に関する条約の精神にのつとり、適切に養育されること、その生活を保障されること、愛され、保護されること、その心身の健やかな成長及び発達並びにその自立が図られることその他の福祉を等しく保障される権利を有する。
平成28.6.3 「児童福祉法等の一部を改正する法律」(平成28年法律第63号)公布
放課後児童クラブ運営指針
第一章2.(2)放課後児童健全育成事業の運営主体及び放課後児童クラブは、児童の権利に関する条約の理念に基づき、子どもの最善の利益を考慮して育成支援を推進することに努めなければならない。
平成27年 4月 厚生労働省策定
これは
- 子どもにとってどうなのか?
- 大人の都合で保育していないか?
という子どもの最善の利益の追求のことです。
たとえば、
子どもたち同士がケンカしたとき
だめでしょ‼
早くあやまりなさい
と指導員が早く解決したいという理由で、子どもたちを指導員の都合だけで謝らせて解決するのではなく、
何があったの?
どういう気持ちだった?
と理由をきいて、子どもたちにとって一番よい解決方法は何かを探るような関わりをします。
この子にとってどうか…
を考えて、実行、実践する保育が子どもの権利を守ることにつながってきます。
「子どもにとって一番いいこと」を追求し、「子どもを尊重するところ」が学童保育であるということです。
③保護者を支えるところ
学童保育は保護者の就労を保障するところとなります。
働くお父さんお母さんのために学童保育は存在しています。
預ける保護者と、あずかる指導員という関係です。
だから、学童保育に通っている子どもたちは、みんな保育を必要としている子どもたちとなります。
だれでもかれでも
わーっ‼‼
と学童に寄ってきて、あそびにきているわけではありません。
児童館とか放課後子ども教室とかと、学童保育の役割の違いもそこにあります。
学童保育の建物には一人ひとりの靴箱やロッカーがあります。
そして利用登録をして利用料金を払っている家庭の子どもたちがやってきます。
保育を必要としている子どもたちが通っているということです。
もし、学童がなかったら…
子どもは家で留守番をすることになります。
子どもたちは学校が終わると家に帰り、ランドセルをおろして、1人で宿題をはじめて、ひとりでおやつを食べて、お家の人が仕事を終えて帰ってくるまで不安に包まれながら待つことになります。
不安…
ドキドキ…
帰り道も不安でしょうが、家に帰ってからも不安は続きます。
しかし、学童に通えば、その問題はすべて解消されます。
「おかえり」とあたたかく指導員に迎えられて、そこで安心に過ごすことができます。
保護者の願い
ここでポイントがあります。
それは、保護者の思いで、子どもを学童に通わせているということです。
子どもを学童に通わせるかどうかは保護者が選択しています。
子どもたちの安心安全と健やかな成長を保護者は願っています。
その保護者の意思と選択があり、学童保育に子どもを通わせているということです。
子どもが不安になることがないように…
子どもたちに安全で健やかに育ってほしい…
という保護者の願いが学童保育に込められていることがポイントです。
学童保育には保護者の願いが詰まっている…
そして、その願いの先は、どこかというと子どもたちです。
そしてその子どもたちを支えるのは、指導員となります。
保護者と指導員は子どもを真ん中において、手を取り合ってつながっているということです。
学童保育は保護者を支援するところであり、指導員と協力し合い共に子育てをするところといえます。
子どもが真ん中
共に子育て
学童保育
④あそぶところ
学童で一日何をして過ごしているかと言うとズバリ遊んでいます。
あそんで、宿題して、あそんで、おやつを食べて、またあそんで、少し休んでまたまたあそぶといったところです。
まさに「あそびを軸とした生活」を営んでいます。
もうあそんでばかりです。
だから、特別、勉強したりお稽古ごとをして過ごすわけではありません。
なぜなら、あそぶことが子どもたちにとって一番大切だからです。
あそぶと様々な力を培うことができます。
あそびは子ども成長に欠かせないスーパー栄養剤のような役割があります。
→学童期の子どもの成長に欠かせない「あそび」のスーパー効果とは?
子どもたちはいっぱいあそぶことでが健やかに成長します。
そのあそびの種類も様々です。
部屋では
ボードゲーム、読書、お絵かき、おりがみ、色ぬり、工作、ブロック遊び
などをします。
外遊びでは
鬼ごっこ、ドッジボール、ブランコなどの遊具で体を動かして遊んだり、虫取りやおままごと
などもしています。
また、ひたすら穴を掘るとか草をむしるとかも子どもたちにとっては「あそび」となります。
あそびに見えないあそびも大切なあそび…
子どもたちの心が解放されて気晴らしができている状態は
あそんでいる‼
と捉えられるからです。
そこで指導員も一緒にあそんじゃいます。
あそんでオッケー
→学童保育指導員が子どもとあそぶ価値3選‼あそぶことは仕事ですよ‼
安全を担保するのは絶対条件ですが、他の指導員と連携して、子どもたちと、どんどんあそんで、どんどん信頼関係をつくることが大切となります。
この視点はとても重要です。
学童保育は子どもも
指導員もあそぶところ…
⑤安心できるところ
学校が終わると子どもたちは「ただいま」と学童に帰ってきてます。
そこで「おかえり」とあたたかく先生に迎えてもらいます。
「ただいま」と帰ってきて、「おかえり」と迎えられるところが学童保育所の特徴です。
そこは、家と同じです。
学童保育所は子どもたちのもう一つの家となります。
家庭や家で一番求められるものは何かというと安心です。
私たちも仕事おわりとか、お出かけから帰ってきたときに、家についたらホッとします。
落ち着きます。
あー
一日がおわった
疲れた疲れた…
ほっとして
プシュッ‼
ほっとして
プシューッ⁉
それを子どもたちも求めています。
それと同じ感覚でひと仕事終えた子どもたちが帰ってくるところが学童保育所です。
子どもたちにとって、ひと仕事は学校です。
学校が終わった子どもたちの全身から
今日も
がんばってきたよー
つかれたよー
ゆっくり休みたいよー
という気持ちがプシューッとあふれだす場所が学童保育所となります。
だから、学童は疲れを癒やしたり、思いを吐き出したりできる場所であってほしいと願います。
いい子でいたり、がんばるところである必要はありません。
子どもたちの心が開放されて、
プシュッー‼
となれる場所
大人は缶をプシューッ‼
子どもは気持ちがプシューッ‼です。
これが安心とつながっています。
学童保育は子どもたちが安心できる場所です。
⑥自由なところ
学童保育は自由なところなんです。
いやいやいやいや…自由ってなんですか⁉
子どもを自由にさせたら何するかわかりません‼
あばれまわりますよ‼
ケガでもしたらどうすんですか⁉
そう思われる方もおられるかもしれません。
しかし、大丈夫です。落ち着いてください。
本来、何が自由であるかというと、心と時間です。
放課後は子どもたちにとって心が解放される自由時間となります。
「放課後」と言う字をよく見てみます。
課業から、放たれた、後
と書きます。
学校という課業から、開放された後の、自由な時間のことが「放課後」の意味となります。
だから放課後は私たちで言う仕事がおわった後の時間…自由時間と同じです。
- テレビみます。
- ユーチューブみます。
- スマホいじります。
- ポテチを食べます。
私たち大人の課業は仕事や家事、育児ですが、子どもたちの課業は学校です。
また学童に通っていない子どもたちにとっても放課後は自由時間です。
好きなことをして過ごしています。
その中で
- 習い事にいく…
- 宿題する…
- ゲームする…
と選択できます。
それと同じで学童保育に通う子どもにとっても放課後はもちろん自由時間です。
だから学童に帰っても、学童で過ごしているときでも自由に過ごせる権利が子どもたちにあります。
その中で、指導員は生活内容を組み立て、子どもたちと一緒に豊かな放課後をつくっていきます。
ポイントは自由時間です。
放課後という自由時間をどう活かすのか??
です。
自由に過ごす意味は、やりたい放題、好き勝手に過ごすことではありません。
- 子どもたちの自由な時間をどのようにつかうことが最適か?
- 子どもにとって一番最適な生活とは何か?
を考えることが重要となります。
放課後の主役は子どもたちです。
→学童保育所はどういうところ?放課後は子どもたちの自由な時間‼️
子どもたちの豊かな放課後は学童保育によって守られます。
⑦指導員がいるところ
指導員がいて、学童保育は成り立ちます。
子どもたちが楽しく過ごし、大切にされて、保護者を支え、たくさんあそんで、安心できて、自由に過ごせる学童保育を築き上げることを指導員は仕事としています。
①~⑥までのポイントのすべては指導員の力量に掛かってきます。
それほど私たち指導員の役割と責任は重要です。
でもそこが仕事のやりがいとも結びつきます。
高い技術と専門性の向上を目指し、努力している指導員はとても魅力的であり素敵です。
子どもたちと日々、向き合って、時には自分の関わり方を振り返りながら、試行錯誤している指導員は最高にかっこいいです。
そんな素敵な指導員がいるところが学童保育所です。
まとめ
7つのポイントについてご紹介してきました。
学童保育はどんなところ⁉
①たのしい
②大切にされる
③保護者を支える
④あそぶ
⑤安心できる
⑥自由な
⑦素敵な指導員がいる
ところ
です。
実は学童保育はどんなところかは、国が出している「放課後児童クラブ運営指針」とか「設備運営基準」にすべて記載されています。
しかし、それを読むだけではなかなか自分の中に入ってきません。
むずかしい…
今回の記事が具体的にイメージしやすい内容となり、皆さんのお役に立てることができたら幸いです。
少しでも学童保育のことを理解できて、学童保育は素敵なところであることを社会全体に広まってくれることを信じています。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
じゃあねーっ