学童保育はどんなところ?
何が大切にされるところ?
放課後は子どもの自由時間!!
今日は学童保育はどんなところ?についてイオピーマンなりに、簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことによって、子どもにとって、かけがえのない自由な時間である放課後について理解できるようになります。
そうなることで、子どもとの関わり方に変化が生まれるかもしれません。
なぜなら、子どもは自由に過ごす権利があることを確認する機会となるからです。
自由に過ごす権利…
学童保育で子どもは健やかに育ちます。
どうぞ、最後まで、お付き合いください。
学童保育はどんなところ?
ただいまーっ!!
おかえりー♪
学童保育はひと仕事終えた子どもたちが帰ってくるところです。
なぜなら、子どもにとって課業は仕事だからです。
学校という課業は、大人で言う仕事と同じ…
あー つかれた…
ねーねー きいてきいて…
あーもう イライラする…
今日のおやつ何だろ?
何してあそぼかな…
子どもは色々な思いをランドセルの隙間におしこんで、学童保育に帰ってきます。
その1人ひとりの思いをすべて受け止めて、指導員は子どもを迎えます。
子どもは学校という課業から放たれた後の時間を学童保育で過ごします。
まさに放課後です。
ひと仕事おえた後、解放された状態の子どもの時間です。
言いかえると、それは子どもが自由に過ごせる時間です。
放課後は子どもの自由な時間と言えます。
自由世界
私たちの仕事おわりの自由な時間と同じです。
飲みに行く?
漫画よむ?
ユーチューブみる?
寝る?
自由時間なので当然、そこでの過ごし方は自分たちで決められます。
そこは、誰かに管理される時間でも空間でもありません。
なぜなら、放課後は子どもの自由時間だからです。
子どもたちは、その自由な時間を好きなように使える権利があります。
それは、子どもの権利条約に明記されています。
第31条 休息、余暇、遊び、レクレーション活動、文化的生活および芸術に対する子どもの権利
締約国は、休息及び余暇についての児童の権利並びに児童がその年齢に適した遊び及びレクリエーションの活動を行い並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認める。
締約国は、児童が文化的及び芸術的な生活に十分に参加する権利を尊重しかつ促進するものとし、文化的及び芸術的な活動並びにレクリエーション及び余暇の活動のための適当かつ平等な機会の提供を奨励する。
子どもの権利条約(政府約)
とあります。
子どもは、あそんだり休んだり自由に過ごす権利があるということです。
それは、何もしない権利や、自由にダラダラ過ごせる権利でもあります。
学童保育でも、どこでも、子どもの権利は保障されなくてはいけません。
学童と学校の先生の違い
学童の先生と学校の先生は、決定的な違いがあります。
それは、関わる子どもの状態の違いです。
なぜなら、学童は自由な時間、学校は勉強の時間だからです。
同じ集団の規模、同じ小学生、同じ児童をみていても、関わり方は異なります。
それは、単純に役割の違いとも言えます。
学校の先生は授業をします。
子どもは勉強をする目的のもと、学校に行きます。
状態も役割も違う…
そして45分間の授業の後は、休み時間があります。
休み時間は自由時間…
学童保育と同じ自由時間…
習い事の考え方も同じです。
その時間は例え放課後であっても自由時間ではありません。
習い事は習い事の時間…
ピアノ、体操、英語、塾、ダンス、野球、サッカーなどの習い事は、それをする目的があります。
自由時間ではなく、習い事の時間です。
先生やコーチはその枠の中でレクチャーをします。
学校や習い事では、先生やコーチの言うことはよくきくけど、学童の先生の言うことは全然聞かない子どもがいるケースもこれに当たります。
あるある
その理由もここにあります。
学童保育は自由時間なので、子どもが解放されている状態です。
子どもの状態が違うので、子どもが学童保育で自分のやりたいように過ごすのは、当たり前のことなのです。
学童保育は解放状態…
そして、学校や習い事が終われば、子どもには自由な時間が待っています。
休み時間中や放課後は、子どもの心と体は解放された状態です。
私たちは子どもの自由時間中にその子たちと関わる仕事をしていることになります。
そこが、学校の先生と学童保育の先生の大きな違いとなります。
自由時間の過ごし方
子どもが自由な時間を過ごすときに、抑えておきたいポイントがあります。
それは、子どもの意思や納得が含まれている生活になっているかどうかです。
なぜなら、子どもは自分たちの時間を好きなように過ごす義務があるからです。
それは子どもの権利です。
子どもの最善の利益
【学童保育】子どもの権利とは?子ども主体の理念にのっとる保育‼
自由時間なので、やらなければいけないことがベースにあるのではなく、子どもの思いがベースにある生活が学童保育に求められています。
宿題の場面を例にあげます。
宿題をどうしてもやりたがらない子がいるケースです。
宿題はやるべきものというルールが先にある場合は、
ルールだから
やりなさい!!
というふうに声をかけてしまいます。
そこで、その子が宿題をやりたがらない理由をきいて、
- あとでならできる
- 保護者と相談して何とかできる
- 学校の先生と相談して何とかなる
- その他の方法で何とかなる
ということであれば、それをベースに宿題のルールを考えることができます。
子どものやりたくないという意思を含んだ生活づくりです。
これが、子どもの思いをベースにしたルール作りのイメージです。
このように
一人ひとりの思いをすべて含むことは、むずかしいですが、そこを大切にする関わりを意識するだけで、子どもたちも、指導員が言うことに耳を傾けてくれるようにもなります。
同じ学習するのでも、学童保育の宿題と塾とでは関わり方に違いが生じてきます。
そして、もうひとつ、たとえば、
木のぼり禁止の学童ルールがある場合で考えてみます。
単に禁止をして注意するのではなく、その理由を子どもと確認します。
- 落ちたらあぶない
- 落ちなくてもケガをしやすい
- 木が折れたことがある
- 毛虫がいる
その理由を確認することで、子どもの納得が含まれる生活づくりとなります。
子どもの意見を尊重し、十分に聴くことがポイントです。
もちろん子どもの納得が必要ですので、理由だけ確認しても意味はありません。
心から納得…
私たちは子どもの気持ちを十分に理解しつつ、子どもの納得や合意を含む生活づくりをおこなう必要があります。
その上で、あぶなくない木登りの方法を考えたり、ルールづくりをするという順番です。
子どもの思いや気持ちを聴くことで、納得が含まれる生活づくりに繋げていく…それが自由時間の過ごした方のポイントです。
子どもの自由な時間を奪うような、ルールや生活は必要ありません。
子どもの自由世界
私たちは、子どもの「放課後という自由時間」を預かっています。
そこで果たす責任と役割は、重大です。
まとめ
学童保育は、心とカラダが解放された子どもが、好きなことをして過ごすところです。
放課後は子どもの自由な時間であることが、ポイントです。
その子どもの自由時間を保育するのが、私たち指導員の仕事となります。
教師は授業中の子ども、指導員は休み時間中の子どもに関わる点が、役割の違いと言えます。
子どもの状態が違うので、関わり方も大切にするべき視点にも違いが生じます。
自由時間の生活には子どもの意志や合意が含まれていないといけません。
放課後は子どもたちのものです。
子どもが真ん中にいて主体的に活動できる生活づくりが学童保育に求められています。
そしてそれは、子どもの権利を守ることと結びつきます。
子どもの最善の利益
学童保育はどんなところ?
それは子どもの自由世界が守られるところです。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー