子どもを叱るときの効果的な方法ってあるの?
叱るときに大切にするべきポイントとかが知りたーい
叱るってむずかしいよねー
でも大丈夫だよー
今回は「子どもを叱るポイント」についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで、子どもを叱るポイントが理解できるようになります。
そうなることで、いい感じで子どもを叱ることができて、指導員が伝えたい内容がスーッと子どもに伝わるヒントが得られることに繋がってきます。
そしてそれは、学童保育の生活を安定に包み込みます。
もう感情的に怒ってしまうなんてことに悩みません。
新人指導員さんはもちろん、子どもと関わるお仕事をしている方、子育て中の人たちにとって、有益な内容となっています。
どうぞ最後までお付き合いください。
叱るケース
まず、学童保育で「叱る」ケースについて考えていきます。
「叱る」ケースは、めったに訪れることがないほうが理想です。
指導員も叱るはイヤ
子どもも当然イヤ
しかし、叱るケースは学童保育の現場で訪れます。
例えば
- 命にかかわること
- 暴言、暴力
- 誹謗中傷、いじめ
などです。
これらに対し、指導員は子どもに「叱る」というかかわりが時として必要です。
指導員がへラヘラ笑いながら注意したり、あいまいに子どもを諭しても、子どもに伝わりません。
時として、指導員は毅然と子どもを叱ることが求められます。
だから学童保育で
何でもかんでも叱ればいい
コワイ先生の存在は必要...
という話ではありません。
「ここぞ、というケース」で指導員は子どもを叱り、その問題行動について諭す必要性があります。
大切なことを伝えるために指導員は叱ります。
そのためのポイント5点です。
①感情的にならない
「怒る」と「叱る」は違いがあります。
「怒る」のは自分の感情…
「叱る」ことは子どもに伝える手段…
指導員は怒ってはいけません。
「怒りたい、腹が立つ、言い聞かせたい」と指導員も子どもと接する中で思うことはあります。
にんげんだもの...
しかし、怒るのは指導員の自己満足です。
怒ってすっきり
もしくは、怒ってしまう自分が嫌で自己嫌悪になります。
また感情的に怒ってしまった…
俺はダメな指導員だ…
指導員は怒ってはいけません。
自己満足も自己嫌悪も指導員としてアウトです。
それくらい自分に言い聞かせて意識することが子どもを預かる仕事のプロとして当然です。
こどものさいぜんのりえき…
指導員は感情をコントロールし、怒る気持ちを整理します。
怒る気持ちは、子どもに何か大切なことを伝えたい気持ちの現われです。
例えば
- 怒りたい→人にブスとか言ったらダメだろ‼…「言葉は人を傷つけるよ」
- 腹が立つ→何度注意しても反発してくる‼…「素直な気持ちが大事だよ」
- 言い聞かせたい→話を聞かないでいつも騒ぐ‼…「話を聞く、落ち着くことは必要だよ」
という感じで指導員の気持ちを整理します。
- 「言葉は人を傷つけるよ」
- 「素直な気持ちが大事だよ」
- 「話を聞く、落ち着くことは必要だよ」
と伝えたいことを整理します。
感情をコントロール…
怒りの感情は6秒まてばおさまる…らしい
怒りの感情を言葉に整理できたら、あとはそれを子どもに伝えるだけです。
そうすれば、「怒る」が「叱る」に変換されます。
まずは落ち着いて…
感情的にならないように気をつけよう
②理由を明確に
叱るときはその理由を明確にします。
なぜなら子どもが何で叱れれているのかを理解できていないケースがあるからです。
何で僕叱られるの?
先生が何を言いたいのかわからない…
よくわからないけど、適当にうなずいておくか…
大切なことを子どもに伝えるために指導員は叱ります。
「理由を明確に伝えること」がポイントとなります。
叱る理由を指導員は整理します。
- 何でその子を叱ったのか?
- 何を指導員が子どもに伝えようとしたのか?
ということです。
例えば、ケンカ中にキュウリ君が怒って友だちを泣かしてしまったケースでは
キュウリ君が「怒ったこと」を叱ったんじゃないよ。
やり返しすぎたところを反省するべき…と先生は思ったんだよ。
キュウリ君がダメとか悪いとか言うことを先生は伝えたいんじゃないの。
伝えたいことは「怒る気持ちはわかるけど、もう少し冷静に話ができたらいいな」ということよ。
という感じです。
コラーっ‼
ダメだろーっ‼
のように叱ってしまわないように注意が必要です。
何がダメか伝わらない…
叱られるからダメ
指導員が子どもに叱る理由を明確に伝えないと子どもは「叱られるからダメ」ととらえてしまいます。
ここでボールあそびするとダメ‼
どうしてかわかる?
先生に怒られるからダメ…
!!!!!!!
という感じです。
- あぶないから…
- 迷惑がかかるから…
- あそぶべき場所じゃないから…
というボールあそびがダメな理由があるとします。
しかし、その理由を子どもが理解せず、先生に「叱られるからダメ」とその子はとらえてしまいます。
先生に怒られるからダメ…
叱られないならオッケー
という感覚が子どもに身についてしまわないように配慮することが大切です。
万引き、犯罪、イジメも…
見つからなければオッケー
という考えにつながってしまうと危険です。
そのために「叱る理由を明確に伝える」ことが指導員に求められます。
理由が大事♬
③具体的に短く
叱るときは「具体的に短く」言うと子どもに伝わります。
なぜなら、あいまいにダラダラ叱っても子どもには伝わらないからです。
先生が結局何を言いたいのかわからない…
よくわからないけど、適当にうなずいておくか…
「具体的に短く叱るケース」は「集団に伝える」ときに特に適しています。
例えば
静かに話を聞いてもらいたいけど一向にしゃべり続けている子を叱る場合は
口を閉じて、前を向くよ‼
大切な話があるから、先生に注目して‼
という感じでOKです。
子どもが手すり(スロープ)に登っている行動を注意するケースは
危ないからその手すり(スロープ)からおりて!!
手すりは登るところじゃないからおりて!!
という感じです。
必要に応じて、あとで明確に理由を説明をします。
長々と説教にならないように…
「そこからおりたほうがいいと思うよ、たぶん…」のような曖昧な表現にならないように…
を意識します。
「具体的に短く」はうまく状況を見極めた上で「はっきりと大きな声で伝える」と効果的です。
ビシッ‼キリッ‼
状況を見極めて…
「長々と曖昧に伝えない」という意識を持つことを大切にしましょう。
④行動を叱る
指導員が子どもを叱るとき、子どもの行動の部分に着目します。
ダメなことをした子どもを叱るときは、そのダメな行動を叱ります。
叱るポイントは「行動」です。
ダメなのはその子じゃない…
行動がダメ…
その子自身を叱るのではありません。
コラーっ‼
あなたはダメね‼
あなたが悪い‼
指導員が子ども自身を叱ってしまうと、それは「人格否定」につながります。
「あなたはダメで悪い子…」という表現は指導員としてアウトです。
正すべきところは、その行動です。
- 友達に意地悪をする子どもは→「意地悪をする」という行動がいけない
- 机をピョンピョンジャンプして飛び回る→「ピョンピョンとジャンプする」行動がダメ
- ケンカして暴力を振るう→「暴力を振るう」行動が悪い
行動に「着目」
子どもを「ダメ、悪い」と否定するのは完全アウトですが、行動に対しても「ダメ、悪い」という言葉を使うには注意が必要です。
「ダメ、悪い」はわかりやすいけど…
ダメ、悪い…
ダメ、悪い…このような表現は指導員として、そもそもあまり使わないようにするのが理想です。
なぜなら、指導員がその子の行動を叱ったとしても
俺が悪いっていうんだろ‼
僕はダメな人間だ…
先生にそう言われたんだ
と子どもが捉えるケースがあるからです。
行動を叱る場合でも「ダメ、悪い」などの言葉は子どもを傷つけることがあるので注意が必要です。
そこで
- その行動を考えてみて…
- その行動は正すべきだね…
- その行動は相手を嫌な気持ちにさせているんじゃない?
という言い方に変えることをおすすめします。
「ダメ、悪い」という言葉を使わずに、子どもに伝えられるように指導員は意識します。
でも、
なんか伝わらない…
なぜかわかりにくい…
と感じるかもしれません。
「ダメ、悪い」の言葉は、表現としてはおすすめできませんが、伝わりやすい言葉であることは事実です。
「ダメ、悪い」の言葉を使わずして、子どもに大切なことを伝えられる指導員が理想です。
それってあなたの感想ですよね…
。。。。
- 子どもの行動を叱る
- 「ダメ、悪い」の表現を極力使わない
これがポイントの4つ目でした。
⑤フォローする
子どもを叱ったあとは、必ずフォローが必要です。
なぜなら、叱るだけなら、誰でもできるからです。
フォロー
ミー
「叱られたあと」…ここが肝心です。
その子が反省しているかどうか?という視点ではありません。
子どもがそこから、何を感じ、どう行動に変えていけるか?
ここがポイントになります。
叱られた子どもが
ああ、うぜぇー
やる気ゼロ
まじ、だりぃ…
と感じているなら意味がありません。
だから、指導員のフォローが大切となります。
しっかりと子どもに伝わっているか?
を追いかける作業が大切です。
叱った指導員は、叱ったなりの責任が負いかかります。
叱って終わり…
ではありません。
そこからがむしろ始まりです。
叱った内容や状況にもよりますが
- さっきの話を理解できてる?
- ちゃんと伝わったか心配でさ…
- しばらく気にかけて見ておくからね…
などと声をかけて、その後の様子をしっかりと指導員が観察することが大切です。
叱ったままで子どもをほったらかし状態では、それは指導員としてのプロのかかわりとは言えません。
しっかりその子の心のケアをしてこそ、叱る資格が得られます。
叱るだけなら、そこらへんの怒るおじさんと同じ…
- 少し時間を空けてから…
- 他の指導員の力を借りて…
やり方は色々あっていいと思われます。
大切なことは最後までフォローを入れる。
しっかりと観察する…
ということを覚えて置きましょう。
まとめ
子どもを叱るポイントを5つご紹介しました。
①感情的にならない
②理由を明確に
③具体的に短く
④行動を叱る
⑤フォローする
学童保育の生活で指導員が子どもを叱るケースはあっていいと思います。
しかし、指導員の感情をそのままぶつけたり、子どもを追い詰めるように叱ることがあってはいけません。
叱ることは目的ではなく、手段です。
子どもに大切なことを伝える手段のひとつです。
学童保育指導員は子どもと一緒に生活づくりをしています。
何か問題があったときは子どもと一緒に考えて解決策をみつけていく過程を大切にしています。
ナイスな学童保育づくりという目的があって、それに向けて指導員は日々、奮闘しています。
叱るポイントを抑えておきながら、よりよい学童保育づくりに貢献できるヒントになればうれしいと感じて、今回はこのテーマをお伝えしました。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー