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【学童保育】子どもの主体性を育む生活づくりとは?

自分たちで決める学童の生活づくりってなあに?

指導員はどうやって関わればいいの?

子どもに任せておくと好き放題されて困るんじゃない…

あーそれそれ

本当によくわかる・・・

今日は子どもたちが自分たちで決める学童保育の生活づくりについてイオピーマンなりにわかりやすく簡単にお伝えします。

この記事を読むことで、子どもたちと一緒に学童保育の生活づくりができるようになります。

そうなることで、ルールや決まりを守らせる側の指導員守らされる側の子どもたち…という関係がなくなります。

このことが、自分たちで主体的に活動できる学童保育の生活と結びつきます。

子どもたちにも指導員にも快適な生活が私たちを待っているのです。

どうぞ最後までお付き合いください。

もくじ

自分たちで決める学童保育の生活づくりってなあに?

子どもたちの生活を自分たちで決めることは自分たちでつくることです。

それは、子どもたちの意思や合意が含まれている生活づくりのことです。

イシ?

ゴウイ?

子どもたちが納得している生活のルールがあることです。

そもそも学童保育の生活にはルールがあります。

手を洗う、荷物をおく場所、遊具の使い方、机には座らない…などの細かいルールや様々な決まり事があります。

宿題の時間やおやつの時間、あそぶ時間などの時間配分なども当然、存在しています。

生活いろいろ…

ルールいろいろ…

それらは、子どもたちみんなが気持ちよく過ごすために・・・という願いのもとに構成されているはずです。

では、だれに構成されているのでしょう?

これらのルールを指導員がすべて構成している場合、そのルールが子どもたちを締め付けていないかを問い直す必要性があります。

なぜなら、学童保育所の主役は子どもたちだからです。

学童保育で子どもたちの主体性や自主性が大切にされる2つの理由‼

ルールは子どもたちがつくります。

それを指導員がサポートします。

そのことが一緒に生活をつくるということです。

ルールづくりは時間がかかる?

そのルールすべてを子どもたちと全部つくっていくことも難しいことです。

実現するまでに何年もかかってしまいそうです。

気が付けば子どもたちは卒業してしまっているかも知れません。

あおげば~♪

とおぅとし~♪

そもそも子どもたちがルールづくりに興味がないと

一緒にルールをつくろうよ

と指導員が意気込んでも

えっ…

めんどくさい…

となってしまいます。

ここで大切となってくることは、そのルールが

  • 子どもたちを締め付けていないか?
  • 子どもたちの意思や合意が含まれているか?

という視点です。

子どもたちが納得している生活やルールであれば、わざわざ直ぐに変える必要はありません。

納得・・・

なぜなら

それは、きっと何年もかけて子どもたちとつくってきたルールだからです。

もしくは

それは、きっと現在試行運転中のルールだからです。

試行運転中?

ここがポイントとなります。

何年もかけて子どもたちとつくってきた…ということは、それこそ卒業してしまった子どもたちと共につくってきた生活なのかもしれません。

そして、完成されたルールではなく、試行運転中のルールであってもいい…ということです。

子どもたちが納得している生活とは、時間をかけて試しながら、つくられていくものといえます。

子どもたちの意思や合意を含んでいるルールと締め付けない生活は、発展途上であって大丈夫です。

完璧を求めるものではなく、何度でもやり直しがきくルールのことです。

まあ、一回試してみよう

で大丈夫です。

むしろ、迷いながら、試行錯誤しながら、時間をかけてつくられていくルールんの方が、確かなものに近づきます。

生活づくりはおでんづくり・・・

生活づくりは、ゆっくり、じっくり煮込んだ方が味が染みわたるおでんと似ています。

おでんっ⁉

ゆっくり、じっくり子どもたちと学童保育のルールを煮ていきます。

料理人は子どもたちです。

おでんと違うところは、煮込み終わらなくてもいいところです。

ずっとルールは煮込んでいる状態で大丈夫です。

煮込む⁈

煮込むとは、そのルールが最適かどうかを試している期間のことです。

その期間は、試行運転中なので何度ルール変更してもよいのです。

そして、さらにいいと思う提案をいくらでも追加できるのです。

ニンジンちゃん
ニンジンちゃん

おやつのあとは、みんなでごちそうさまをする・・・

キュウリ君
キュウリ君

でも、早くおやつを片付けてあそぶ時間を増やしてもいいんじゃない?

たまねぎちゃん<br>
たまねぎちゃん

あそびの時間を増やすために、おやつの時間を早めるのはどう?

子どもたちとつくるルールや生活は、こうして煮込まれていきます。

みんなが一番快適に生活できる内容(具材)を子どもたち自らが選んでいきます。

あーしてみたら…

こーしてみたら…

このようにすることで、そこに子どもたちの意思と合意が含まれていきます。

おでんの具材に味が染みわたるように納得が確かなものへと近づいてくるのです。

納得は自分たちが主体的になることで育まれます。

ポイントは、試行運転しながら、じっくりとルールを煮ていくことです。

まあ、一回やってみるか・・・

ダメならまたみんなで話し合えばいい・・・

ここが大切です。

ルール化が優先される場合

とはいえルールが先で、あとから納得・・・という場合もあります。

緊急性がある取り組みやルールの場合はじっくり煮込んでいる時間はありません。

この時は、瞬時にルール化して、子どもたちと確認し合うことが必要です。

  • コロナ禍の対応とか・・・
  • 誰かがケガをした遊具の使い方とか・・・

このように、まずはルールを伝えるケースもあります。

その時でも、子どもの合意や納得は欠かせません。

なぜ、今、その生活づくりが大切であるかについて具体的に子どもたちと話をします。

手洗い・うがい・マスク…

と張り紙だけして、ほったらかしにするのではなく、それらについてなぜ今、必要かの話をします。

子どもたちと確認し合う中で、毎日、子どもたちにとって何が最善であるかについてずっと問い続けます。

指導員自身と子どもたちに問い続けます。

その問い続けに関しては日々、コトコトじっくり煮込みます。

またおでん?

子どもたちは毎日、学童保育所で生活しています。

日々、子どもたちに問いかけて、指導員自身にも問い続けます。

  • 今、このルールや生活に子どもたちは納得しているか・・・
  • 今、なぜこの取り組みが必要なのか・・・

そのことが子どもたちが自分たちでつくる学童保育の生活と結びつきます。

そこには、子どもたちの意思や合意が含まれているからです。

これも

まあ1回、試してみよう

が大切です。

さて、それでは、どのようにルールづくりをするべきか?

おいしいおでんの作り方をお伝えします。

まだおでん?

自分たちで決める方法とは?

子どもたちがルールを決めるとき、何から何まで好き放題にすることではありません。

指導員の関わるポイントはうまく選択肢を与えることです。

  • 宿題をする・・・しない
  • あそぶ・・・あそばない
  • 行事する・・・しない

などまずは2択くらいで投げかけてみます。

何人かの子どもたちに今、考えておきたいルールや、整理したい決まり事を投げかけておきます。

みんなで決めるというのは、毎回全体でルールを決めることではありません。

何人か考えてくれそうな子どもたちをピックアップして、さりげなく普段の生活の中で投げかけておきます。

2択から投げかけることで、次の質問もスムーズにできます。

何でそうおもうの?

こうするのはどう?

その話をした内容を指導員同士で整理します。

キュウリ君は、こんなこと言っていたよ… 

ニンジンちゃんに聞いてみたんだけど…

指導員同士の意見もまとめて、全体で子どもたちに話をしてみます。

おやつの時間についてだけど、みんなの意見を聞きたいの… 

おやつのあとすぐに片づけて、あそぶ時間を増やしたいとキュウリ君から聞いたんだけどみんなはどう思う?

なるほどね・・・

タマネギちゃんはあそびの時間を増やすために、おやつの時間を早めるのはどう?といってたけどみんなはどう思う?

などと全体に問いかけるように話をします。

この場で決まらなくても大丈夫です。

これは、おでんの鍋に火をかけた状態です・・・

・・・

大切なことは、子どもたちの意思や思いを全体で確認し合うことです。

共有する機会があるということです。

  • いろいろな意見を言ってくれる子ども…
  • 足をひっぱる子ども…
  • 興味がない子ども…

どんな状態であっても問題ありません。

そして、

どんなルールに決まっても問題はありません。

なぜなら、そこに子どもたちの意思や合意が含まれることが大切だからです。

確認し合うことで子どもたちの納得が得られます。

大切なことは、このような機会をもつことです。

明日から

一度それで

やってみよう…

これが、子どもたちが決める生活づくりのひとつです。

子どもたちが決めることは、多数決ばかりが最適な方法とは限りません。

そこに意思や合意が含まれているかが重要です。

そして一度火をかけられたおでんは時間をかけて、煮込んでいきます。

途中でやり直しても大丈夫です。

途中で新たな具材が入っても大丈夫です。

これが、

おいしいおでんの作り方…

まとめ

学童保育の生活づくりには、子どもたちの意思や合意が含まれている必要があります。

なぜなら、主役は子どもたちだからです。

生活にはルールがあります。

一つひとつのルールは完成されていなくても大丈夫です。

時間をかけながら、子どもたちと相談しながら、快適な生活が送れるように試してみることが大切です。

試行運転中でも問題ありません。

子どもたちの意思と合意は、おでんのようにじっくりコトコト煮込まれていきます。

そして、子どもたちが作った納得という具材に味が染みわたります。

ルール化を先に子どもたちと確認するときは、その意味合いを必ず伝えます。

ここにも、子どもたちの納得が含まれることが重要です。

子どもたちが自分たちでつくる生活は、自分たちで決める生活づくりです。

みんなが共有できる機会があることが大切です。

まずは、子どもたち数人と話し合うことから、始めていきます。

子どもたちの意思を真ん中に指導員とみんなで確認し合う手順がポイントとなります。

子どもたちが快適に生活できるようにルールなどは存在しているはずです。

子どもたちから何か声があがったときはチャンスです。

学童がよりよくなるきっかけを、子どもたちが与えてくれています。

それを1つひとつ整理して子どもたちをサポートしていきます。

そうすることで、豊かな学童保育の生活づくりが育まれていきます。

ルールを守らせることが指導員の仕事ではありません。

ルールが守れるような生活づくりを育むことが私たちの仕事の役割となります。

最初からうまくいくことばかりではありません。

私たちも時間をかけながら、じっくりコトコト煮込まれていきます。

そう・・・

あの・・・

おでんのように・・・

最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。

じゃあねーっ

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もくじ