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18.子どもを怒れないんです…
Q. (指導員歴2年目)新人指導員からの質問
指導員歴(1年目)子どもに上手く怒れないことが悩みです。先輩指導員に「もっと怒っていいよ」と言われることもありますが、中々上手く怒れません。自分では怒ってるつもりでも、「注意はするけど怒らないよね」と子どもに言われてしまうこともあります。この間も先輩支援員に「きつく叱っても子どもは先生のことを嫌いにならないよ」とアドバイスを受けました。子どもがおもちゃを片付けない。静かに話をきいてもらいたい時にザワザワしているケースでうまく子どもを怒れなかったことが原因です。
A. 怒る必要はありません。
質問者さんは怒らないことが問題と感じておられるんですね。まず、指導員1年目でバシバシ子どもを叱る指導員は少ないと思われます。
怒るには、子どもとの関係性がある程度できている必要があると思っています。「怒っても大丈夫」となるまで数年かかる場合もあります。関係性ができていないのに「怒る」と子どもも「はあ⁉」ってなります。そうなると子どもに伝えたいことが伝わりません。怒る=指導員の伝えたいことを伝えるひとつの手段であると私は思っています。
しかし「このままじゃいけない。」と先輩指導員が思っているんですね。もちろん、子どもを怒ったからと言って、質問者さんが子どもから嫌われることはないと私も感じます。
そして「怒らないといけない。」と質問者さん自身も感じておられるんですね。それには先輩指導員からの圧力というか「こうあるべき」という思いがあるように私は推測しました。先輩指導員の考えに合わせないといけないと、質問者さんも感じてしまっているのかも知れませんね。
そもそもその片付けのケース。それは怒るシチュエーションではないように私は思います。「ゆっくりでも片付けができて、えらいね。すごいじゃん」と見守っていても何も問題はないように、私は感じます。
ここからが私の考えです。
私は基本的に子どもを「怒る、叱る」必要はないと思っています。危険な行為、誰かを傷つける言動。このときはとっさに子どもの行動を制御するために、怒ることがあるかも知れません。しかしそれは特別なケースです。
怒らなくても、子どもは話をすればわかってくれます。子どもの声をきいてあげれば理解してくれます。学童保育では「怒る、叱る」より、対話を大切に子どもとかかわるべきだという考えが私にあります。
怒ることが目的になってしまうのは違うということです。
怒ることが最適なかかわりならば、ナイス指導員はみんな子どもを怒ったり叱ったりするべき…というふうになります。
放課後児童クラブ運営指針に、放課後児童支援員は「子どもを怒りましょう」とはひと言も書かれていません。
最初に述べたように、指導員の思いを伝えることが最大の目的であるはずです。
「子どもが早く片付けをしてスムーズにおやつの時間に移れることで、遊ぶ時間が多く確保できる。だから早く片付けてほしい」「今は大事な話をしたいときだから、静かに話を聞いてほしい」これが指導員が伝えたい内容ならば、そのことを丁寧に子どもに話をすることが大切です。
なので「怒る必要はない」ということです。
子どもと対話をする中で大切にしたいことを確認するということです。
先輩指導員の思いと私の考えが違うので、質問者さんを混乱させてしまうかも知れませんが私の意見はそれです。
指導員1年目なんて怒れない方が普通だし、そっちのほうが学童保育指導員として向いてます。私はそういう考えです。
怒ったら1人前だとしたら、むちゃくちゃ怖い鬼のような指導員がいたら、その先生が最高のナイス指導員になるのは、違いますもんね。
17.「子どもが片づけない」対処法は?
Q. 指導員歴1年目新人指導員からの質問
最近、子どもたちがおもちゃや遊具を使い、その後片付けをせずに次の遊びに進むことが増えています。
特に低学年の男子が中心で、声をかけるとその場で一時的に片付けるものの、最終的には放置して別の遊びをしてしまいます。
他の(私より)経験豊富な先生がその子たちに注意しても子どもたちは聞いてくれません。「片づけができないなら、もう使えません」と強く言っても効果がありません。
このままではよくないと思い、相談させていただきました。
低学年男子はそういうものでしょうか?何か良いアイディアやヒントがあれば教えていただけるとうれしいです。
A. ポイント4つ、紹介します。
片づけ問題ですね。
低学年男子が片づけられないケース。よくあるといえばあるし、問題なく片づけができているところもあると思います。
低学年男子にかかわらず、片づけられる子は片づけられますし、苦手な子は苦手ですよね。
でもやっぱり特に低学年男子の場合は「遊びたい」という思いが強すぎてモノを取り合いして誰が使っていたかわからなくなってそのまま放置。次の遊びに注意が引かれ別のところで遊んでしまう子がいるのはわかります。
私のところでもそういう子はいますいます。まず、考えたいことは
①「何でその子たちが片づけられないか?」という理由が知りたいですね。
例えば
「めんどくさい」と思っている。
「片づけなくていい」と思っている。
「片づけかたがわからない」「片づけにくい」
これらの理由を探ることからはじめたいですね。
「片づけができないなら、もう使えません」これを言いたい気持ちはわかりますし、言っちゃいますけどこれは逆効果になってしまいます。
私の経験上ではこれをやっていい方向には進まない傾向が強かったですね。
「いいよ、もう使わないし…」とかで開き直られたりしたり、おもちゃを取り上げ…とかをするとそれを本当にちゃんと使いたい子まで使えなくなってしまうので、いい効果はありませんでした。
きっと質問者さんの学童保育でもこれが最適な対応だとは思っていないと思います。
話を戻します。
その片づけられない理由に目を向けて、考えること。これが大切なように感じます。
「めんどくさい」という理由があるならその子の気持ちをまずは十分に聞いてあげることが必要かもしれません。
もしかしたらその子は片づけが苦手でやる気がなくなっているのかもしれません。
例えば自分以外にも一緒に遊んだ子がいてその子たちは片づけずに他の遊びをしてしまっている。
そういったケースなら「なんで僕だけに片づけろっていうんだよ、めんどくさい」とその子が感じてしまいますよね。そのあたりの理由を指導員が理解することが重要と感じました。
「片づけなくていい」と思っている子もそうですね。理由をよくよく聞いてみると「もっと遊びたい」という思いが強いことがわかるかもしれません。
こんな感じで、指導員は理由をきくことに手を取られるんですが、これが大切なように感じました。
結果、子どもに理由をきくという働きかけが子どもとの関係を深めることにつながります。「この先生の言うことなら聞こう。」とその子が感じること。
自分のことを理解してくれるこの先生が「片づけよう」というなら片づけるよ。そんなふうになることに期待したいですよね。
あとポイントをあげるとしたら、②「一緒に片づける」です。
「一緒に」と指導員から言われると「ひとりで片づけるよりいいかな」とかうれしい気持ちにもなります。
それで実際に一緒に片づけるのがいいと思います。そういう経験を通して子どもは次、「自分たちだけで片づけよう」という気持ちがきっと芽生えてくると思われます。
他には③「楽しく片づける方法を導入する」です。
「誰が丁寧に早く片づけられるか競争だ」とか「ブロックひとり10個片づけよう。よーいドン」とかいいですね。
「モノを取り上げる」というのも楽しくゲーム性にして「先生がおもちゃに行くまでに片づけないと先生ロボットに取られてしまうよ。
ウィーンガチャン、ウィーンゴトン」という感じでしてみるのもありかもしれません。そういうのも試してみる価値がありそうですね。
最後は④「環境を考える」です。これは片づけやすい環境に整えることです。どこにしまえばいいかわかりにくいと片づけしにくいですよね。
家の部屋でもそうですが、収納しやすい棚やケースがあれば片づけやすいですし、もつろん整理整頓されていればどこに何をどうしまえばよいかわかりやすいですよね。
なので片づけやすい環境はとても重要なように思います。透明のケースとかおすすめですよ。
透明のケースは中に何が入っているか一目瞭然なので子どもにとってかたづけやすいです。
それと収納するケースがボロボロになっていると、「これじゃあトランプあふれるやん、フタがしまらんやん」とかになってしまうのでそこには注意が必要ですね。
それではまとめます。
①片付けられない理由を探る。関係づくり
②指導員が一緒に片づける
③たのしく片づけできるように工夫する
④片づけやすい環境を考える
このあたりを実践していただくことで、片づけができる生活づくりができてくるといおぴいまんはおもいました。
一度、お試しあれーっ。
16.学童保育の行事計画が苦手…
Q. 指導員歴2年目のタマネギさんからの質問
最近、行事の進め方で難しさを感じています。
例えば、夏の工作やクリスマス会など、行事を任されると上手く動けなかったり、他の指導員に迷惑をかけてしまうことがありました。来年は新入所歓迎会や夏の工作、クリスマス会などの中心を任されることになり、プレッシャーで押しつぶされそうです。
どうしたら行事をうまく進められ、他の指導員にも迷惑をかけずに済むでしょうか?アドバイスをいただければ幸いです。
A. 三つ、おすすめのポイントがあります
①行事計画を立てる
計画書を作成して書面でミーティングする。細かい指導員同士の動きを確認します。
例えば、「夏の工作だとペットボトルで飛行機をつくろう」だと準備段階から色々確認することがありますよね。誰がどこで、いつ材料を何個、調達するのか?役割分担が必要ですね。
それを書面に起こして指導員と確認するのが大切です。堅い話で言うと何のためのどんな目的をもった行事かを考えることと、それを他の指導員と共有するのが必須ですよね。
当日の動きも書面も具体的に書いてあるとわかりやすいですよね。
例えば、全体で一斉に工作するなら、13時になると〇〇指導員が全体に声をかける。
その時に机の上に工作の作り方をおいておくのはあの先生。材料を準備するのは、この先生…という感じですよね。
子どもがどんな順番でペットボトルを取りに来て、こんな質問が出たらどうするか?など細かく記載しておくと行事の9割はうまくいきますよね。
だから計画書を作成するのはおすすめです。
しかし、この計画を立てるのが超苦手。そういう指導員さんおたくさんおられると思うんです。計画を立てるのに何からはじめたらいいかがわからない。
これですよね。ここがこの先生の悩みスポットのように感じました。
じゃあどうすればいいかというとまずは想像してみるということがとても大切になってくると思うんです。
②イメージしてみる
イメージができないから計画を立てれないと思うんですね。これは慣れてきたらきっとできるようになってくると思うんです。
今子どもたちが部屋であそんでいます。今から工作を始めるよって声をかけたとき子供たちはどんな行動をするのかなとイメージしてみるんです。
すると「トイレ行く子がいっぱいでトイレが混雑するんだろうな」とか「片付けに時間がかかったりしそうだな」とかそういったようにイメージしてみるんです。
じゃあ全体で声かける時は「まずは高学年からやりましょうって言って高学年に見本を見せてもらうのがいいかも」とか想像してイメージをふくらませます。
文章で考えるんじゃなくって頭の中でシュミレーションする感じです。映像を思い浮かべるんです。
私はよく遠足いくときは、何回か頭ん中で遠足にいくんです。下見した時のことを思い出しながら、自分が朝起きたときから遠足にいくシュミレーションをするんです。
ここでお弁当を食べよう。荷物をおいて水筒だけ持って移動しよう。チケットなくした子がいたぞ…って感じです。
クリスマス会も何回かします(サンタさんが何回も来ます笑)。これができていると当日に行事を落ち着いてできるようになります。
なので妄想してみてください。最初は難しいかもしれませんが妄想力はアップしてくる。
だんだんうまくシュミレーションできるようになると思うので一度、それを試みてください。
いやいやいや。いおぴいまんよ。そのイメージがつかないそれすらできないその場合はどうしたらいいですか?簡単にいうけど、私にはできないんです。そんなふうに質問者の(タマネギさん)さんも思っておられるかもしれません。
この場合は、もう開き直っちゃいましょう。とにかくやってみるしかないですからね。
③とにかく実行してみる
何とかなりますよ。わからなかったら誰かに聞いちゃえばいい…という感じです。
例えば計画書とかで言うと今までの計画書を書いた人がいると思うのでそういう昨年のを見ながら必要なところを書き換えるというところから始めてもいいと思いますし、一通り行事を経験されたということなので、まあまあ何とかなるでしょう。子どもにも手助けしてもらえばいいですしね。
行事を任されると上手く動けなかったり、他の指導員に迷惑をかけてしまうことがありました。
と(タマネギさん)の質問にもありましたね。
できる準備をやるだけやって自分なりにやってみたらそれはそれで大丈夫だと思いますよ。迷惑はかかったりするかもしれません。
しかしそれを不安に思っていても問題が解決するわけでもありません。なかなかうまくいかないというのは本当気持ち私もわかります。
私もそんな器用な人間じゃありませんからほかの指導員に本当よく迷惑をかけましたし、もっとちゃんと計画しなさいと新人のころは上司に怒られたことも何度もありましたもう三年目とか言われてしまいそうでそれがまたプレッシャーになってるのっていうのも私は想像できます。
私も三年目ぐらいの時が一番大変でした。
経験年数的には自分でいろんなことができるようになりつつある指導員暦だったんですが周りと比べると自分よりもっと行事とかうまくやって、子どもとの関わりかいい感じでできる、動ける先生たちがいて、その人と自分を比べてしまったり落ち込んだりすることも本当ありましたよ。
なので今気持ちもほんとよくわかるんですが、自分なりにできることをして、前に進んでもらったらまたそれが自分自身成長させてくれる。
いい感じに変化できるきっかけにもなってくると思うのでまた頑張ってくださいね。
あと、ひとつ、大切にしたい視点があります。
それは、「とにかく指導員は楽しんで計画してください」です。
気が重たくなってプレッシャーを感じすぎて、しんどいな嫌だなこんな行事早く終わればいいのにそんな風に思っていると行事を立てるのがつらくなってしまいます。
指導員自身が楽しんで「少々うまく出なくてもなんとかなるさ」ぐらいの気持ちを持ちながらほかの指導員と相談して計画して行くというのが最終的には一番大切なことかなと思いました。
ポイントをまとめると
①計画書を書いてみる。
具体的に書面に書き起こすことでそれをもとに指導員同士で共通理解しあうことが大切。
②イメージしてみる。
子どもたちが実際に動いて活動している様子を想像しながら一つずつ必要な導線とかを考えながら計画して行くと言うことがポイントかなと思いました。
③とにかく行動してみる。
無理かも…と思ってしまいがちですが他の指導員や子どもに聞きながら行事の準備を進めてみてください。
何とかなります。大丈夫です。そして最終的には指導員自身が楽しんで行事の計画を立てましょう。
「早く終われ。ほんと嫌だ。」そう思うこともあるかもしれませんが、「ウキウキするなワクワクするな」と思いながら子供達と楽しい行事楽しい学童保育生活を送れるようにやっていけたらいいんじゃないかなと思いました。
学童保育の行事にどうかかわっていくか。ナイス回答ができたか私も不安ではありますが、みなさんの中でナイス意見がございましたら、どんどん受付いたしますので、いおぴいまんをお助けください。(タマネギさん)がんばってください。以上でーす。
15.学童保育に転職を検討中
Q. 通りすがり(2022/8/29の質問)
現在一般企業で接客販売の仕事をしている通りすがりの者です。
転職活動中で、児童指導員の仕事を考えております。
過去に教員養成系の大学に通っておりましたので、資格等は充分なくらい持っておりそこは心配していないのですが、待遇や給与面でどうしても転職を躊躇してしまっている自分がいます。
いおぴさんは何を決め手に指導員を仕事にしようと考えたのでしょうか?
A. 「楽しそうかどうか、ワクワクするかどうか」
待遇や給与面での躊躇、痛いほどわかります。
私は新卒で学童保育の世界に飛び込んできました。
幼稚園や保育園の子どもと過ごすより、小学生と過ごせたほうが遊びもダイナミックそうだし会話も成立しやすそうだからという理由で、学童保育の面接を受けてみようと考えました。
給与面は当時は気になりませんでした。
若かったし学生の時にしていたアルバイト代よりかはもらえてたので(笑)。
そもそも一生の仕事にしようなんて全く思っていませんでしたから(笑)。
しかし生活をしていくとなるとこの業界の給与面だと躊躇しかありませんよね。
今の自分の考えでいうと、決めては「楽しそうかどうか、ワクワクするかどうか」これ一択でいいように感じます。
給与面は低いけど、私はこの仕事をしていて後悔はありません。
Q. 自分の考え方に合った学童に巡り会うためにはどのように調べたらよいでしょうか?
A. どんな学童保育に巡り合うかは運です。
いろいろな求人があると思いますが、入ってみないとこればっかりはわかりません。
運営主管が同じでも各学童保育所によってやり方は全然違うかったりもします。
同じ会社、同じNPOなどが運営をしてても雰囲気も全然違うかったりします。
公設公営や公設民営や民設民営、指定管理者制度、委託…など色々な運営方法があり、何を選べばいいかわからないのも、ほんとそうだと思います。
見学が可能な学童保育があれば、見学をおすすめします。
担当先に連絡してみるのがよいと思われます。
そうすることで学童保育や指導員の雰囲気がどんな感じか少しわかるかもしれません。
その時、同時に子どもの表情にも注目してみてください。子どもが心から学童保育を楽しんでいるかを読み取って、感じ取ってみてください。
「運」とフィーリングを大切に。
14.放課後児童クラブ運営指針について
Q. 質問者(2024/2/4)
設置主体・運営主体(本部)が、運営指針よりも、自治体のガイダンスや法人の育成方針を実質メインとしている傾向があるように感じます。
運営指針の「守るべき」部分だけ留意し、それ以外は運営指針から離れた活動の状況が散見されると感じます。
結果として「こどもの最善の利益」から離れてしまっているような。
オフィシャルな場では「運営指針」を掲げるけれど、現実を見ると残念な状況があるような。
- 「運営指針」をメインとした職員会議や子ども達の育成をしている放課後児童クラブは、やはり少ない傾向なのでしょうか。
-
運営指針が各学童保育において浸透し、その内容が実行されているか…答えはノーですね。
この約9年間で運営指針は認知されてきたように思われます。
全国的にみても都道府県においての格差や各自治体による差異は以前に比べれば小さくなってきていると感覚的に感じています。
「これは新制度の効果でもある」そう思える部分もあります。
しかしその運営指針の内容をどれほどの学童保育で尊厳され、子どもの最善の利益のために職員に浸透させられているかを問われると答えはノーです。
私の学童保育でも運営主体の育成方針に基づいて運営されています。
その内容は放課後児童クラブ運営指針と似ている部分もあったとしても、運営指針をまるごと取り入れ、実践したものではありません。
その中で、こまったときに活用できるバイブル的な存在の意味が運営指針には多くあるので個人的にはよく熟読し実践につなげていきたいという意思を持っています。
- 努力義務の部分含めて「運営指針」が遵守されることが当たり前になる為には何が必要だと思われますか?
-
これについて私なりにお答えすると、ズバリ運営指針の研究をする指導員や研究者が必要であると感じました。
そのためにはまず、運営指針に基づいた保育を実践し理論化できる指導員が必要です。
「運営指針の解説書」の内容にも精通し、それをマスターした指導員の存在です。
このような指導員が多くなれば、その内容に関心が寄せられます。
研究者も増えることにつながると考えられます。
そういった風潮が全国的に広まることで、ますます運営指針の価値が高まるように感じます。
あとは国や全国の協議会などが運営指針をスタンダード化していくように啓発していくのも同時に必要だと思われます。
運営指針の中身そのものもまだまだ不十分だという声も聞いたことがあります。
しかし私はナイスな指針であると思っています。
その魅力をわかりやすく全国の指導員に伝えられる存在の人も必要だと感じました。
なので結論は、私が運営指針と日々の学童保育実践をつなげていけるように努力します(笑)
質問者さんの求める回答と大きくかけ離れていたら申し訳ございません。以上が回答となります。
A. 運営指針の研究をする指導員や研究者が必要である
なので結論は、私が運営指針と日々の学童保育実践をつなげていけるように努力します(笑)
13.上司と自分との保育観が違う?
Q. 支援員歴6年目 (2024/01/29 11:17)
低学年の大規模学童と高学年の大規模学童の2つある年齢に応じた支援を売りにしている社会福祉法人の学童です。
職場は必要最低限の少数精鋭の職員がいます。
男性、女性が4:6の割合で保育中の雰囲気はとても良く、良い職場であると自負しています。
しかし仕事をしていく上で自分と上司2人の保育の考え方の違いがあり、上司の意見に押し切られて悶々とする日々が続いております。
ここ最近上司の考え方に疑問を持つことが増えており、相談に至る事になりました。
質問は以下の通りです。
- ①学童における行事のあり方について
私の学童は行事に割と力を入れていると思っています。
学童の要領を見ましたが載ってなく、どのように計画すればよいかわかりません。
自分が計画するものはゲーム要素が多いので却下されることが多いです。
上司の話を聞くと、昨年度とまったく同じ事をしろとしか聞こえません。
また日付の設定で県民の日とかで1日保育の日に行事を設定するのはどうでしょうか?
因みに反対されました。理由は子ども会ではないから、敢えてそこに設定する理由はないでしょ。とのことです。 -
行事を積極的にされているのはナイスですね。
私は一日保育の日に行事を入れることに賛成です。
平日は時間がなく、習い事などがある子もいて忙しいので、行事は平日じゃない方が組みやすいです。
「子供会ではないから」という理由はよくわかりませんね(笑)
おそらく今まで通りでいきたい派の上司の考え方なので例年にないことを提案されたら却下するのでしょう。
行事を計画するのは難しいですよね。
指導員主導で計画するのもいいですが、子どもの意見を聞いて子どもの声が反映されている行事が魅力的であると私は感じます。
例えば子どもから発案の「縄跳び大会」や子どものアイデアが生かされる「学童探検」など、子どもを真ん中において行事を計画できるのがグッドだと思っています。
上司が保守派だと提案するのもしんどくなってしまいますね。
- ②子どもへの寄り添い方について
明らかに我儘であるのに上司は受け入れてしまっています。
もちろん上司は子どもからも好かれています。
しかし上司が特別に許した事からその子の周りの児童もその対応になってしまっている状態です。
例1 皆集合する時にその子達だけ別の場所で好きな事をしている。
送迎の時にバスに乗りたくないから小さな車を出して迎えに行く。
対応している児童はHSPの診断が出てますが、他の児童は健康な児童です。 -
この上司の方法もひとつだと感じました。
それがその子にとって必要な支援ならやるべきだという考えです。
しかし例1に関して、これがほんとに必要な支援かどうかの疑問が残るお気持ちは理解できます。
HSPの子の程度によりますが上司が特別に配慮が必要だと感じているという前提で考えるとこれは妥当なように感じますし、明らかなその子のわがままならば、妥当ではないように思います。
これに関しては事実がカギを握るように感じます。
その配慮や支援がその子にとって必要であったかがポイントになると思われます。
それとは別で、他の児童が好き勝手している部分をどうみるかもありますね。
ここは上司の考えと子どもの事実について、憶測ではなくとことん話し合う。
考えと事実を確かめ合う。それに尽きると感じました。
- 例2 宿題ですが4年生女子児童で精神に問題を抱えている児童で嘘や誤魔化しが多く、保護者からの依頼で宿題は終わらせるように伺っており、連絡帳の確認を平日しながら行っています。
問題なのが土祝で塾の宿題もそれも膨大な量を家ではやらないので学童でやらせて下さいとのことで、登所して初めはテーブルでやっているのですが、上司が声を掛けて職員室でやらせてしまっています。
その子にとって本当に必要な支援なのか疑問です。
最終的には高学年学童では職員が話を聞いてくれないから上司のいる低学年学童に移動したいとのことで上司は受け入れてしまいました。
自分はここまで来ると少人数の放課後等デイのような対応だなと感じてしまいました。
子どもに寄り添うとはこのような対応なのでしょうか?
自分の考え方が間違っているのでしょうか?本当に疑問です。 -
子どもに寄り添うとは…ですね。
これも職員室の方がその子の宿題が捗るなら、それはありだと思いました。
質問者さんがその支援に対し疑問に思うのは理由があるのでしょう。
それもお察しいたします。
しかしこの文面からだけで考えるとそれでうまくいくならそれもOKという視点もありだと感じました。
放課後デイのような支援によって何か学童保育全体にマイナス点があるなら、それは避けたいですが、細やかな支援として捉えたらそれはプラスのように私は感じました。
他の学童保育では、なかなか手をかけてあげたいけどかけれない現状があるところが多い傾向にあります。
とはいえ、どれほど上司が意図的にこれらの支援をしているのかは気になるところです。
ただ、ゆるゆるでその場限りの、あまあま保育なのか、必要な支援なのかは私にわかりかねるところですが(笑)
- 因みに5年男子児童(ADHDの診断)が学校で打楽器の試験受けるから教えてと自分に伝えに来てミーティングに出したら却下されました。
理由は学校で教わることが出来ることを学童でする必要がないからだそうです。
ただ自分が高学年学童へ移動して側にいてあげてだそうです。
せっかく資格もあって教えられるのにそれが出来ない事が歯痒くてしょうがなかった。
結論その子は希望楽器を変えてしまいました。
これが寄り添いなんですか?よくわかりません。 -
この部分は意味不明ですね。
学校ではなくその子が質問者さんに求めている時点で「学校で教わること」の枠を超えているので、それは学童指導員である質問者さんにしかできない支援であると感じました。
これまでの上司の行動(支援)がOKなら、打楽器を教えてあげることもOKでしょう。
このケースではそばにいるだけでは寄り添いになりませんよね。
結果、希望楽器を変えてしまったわけですし。
結局のところ、上司とのコミュニケーションがカギを握りますよね。
相性というか保育観のずれというか、ここが難題ですね。
お互いが大切にしているものは同じ(ナイス学童)はずなのに何か歯車がうまく回らない。
日々モヤモヤする。
そんな感じでモチベが下がってしまうのはつらいですね。
A. その子にとってそれが必要な支援なのかどうか?をポイントに‼
今回は「寄り添う」というキーワードを「支援」と絡めてお答えしましたが、寄り添うことと支援することはイコールではないと思っています。
私になかでの寄り添うの意味は、「心に寄り添う」の感覚が強くあります。
「必要な支援」と「その子の心を理解して受け止める」ということは同じではないように感じています。
しかしどちらも重要です。
いったん「寄り添うとは何か?」という視点より「必要な支援とは何か?」で考えて子どもをみていくのはどうでしょうか?
この子が今、持っている課題は必要な支援を通してクリアされていく。
そんな感じで日々の保育をおこないレベルアップ、スキルアップにつなげていけたらナイスだと思いました。
そこを上司と話し合うのが理想だと感じました。
(あんまりそういうことばかり聞くと上司につっかかってしまう雰囲気に感じ取られてそれもまたマイナスだから難しいですが…)
12.「もったいない⁉」子どもへの対応は?
Q. 質問者(2022/05/31の質問)
小学校1年生の男の子が女の子がお絵かきをしているのを見ていたので、「一緒に書こうよ」とお絵かきに誘ったところ、最初は絵が下手だから嫌だと言っていたのですが、僕の(指導員の)似顔絵をみんなに書いてもらっていたら、自分も書くと言って、その子も書き始めました。
色鉛筆で書いていて、最初は顔らしく書いていたのですが、そのうち飽きてきたのか、紙に塗りたくるような感じでぐるぐる書き始めました。
それを見ていた近くにいた主婦の指導員が「そんなもったいないことしないで!」と叱ったので、その子はそこで色鉛筆で書くことをやめました。
確かに僕も(指導員も)ぐちゃぐちゃに書くのはもったいないと思ったのですが、小さい頃にはそのような経験も必要な気もして何も言いませんでした。
もったいないからやめないといけないのか、意味もなく塗っているだけだからやめないといけないのか、それともやめなくても良いのか。
その子にどのように対応すればよかったのかがわからないので、アドバイスもらえると嬉しいです。
A. 「もったいない」よりまずは子どもの気持ち
モヤモヤするお気持ちとてもわかります。
しかし子どもが紙をもったいない使い方をすると「それはいけない」と注意したくなる気持ちも同時に理解できます。
このケースはその子と質問者さんとのやりとりの背景にあるものがポイントのように感じました。
絵を描くのにコンプレックスを持つその子は、指導員(質問者さん)の声かけでお絵描きにチャレンジできた。
その後、その紙をグチャグチャにした。
そのあたりが背景部分です。
そのことをその主婦の指導員さんは知らなかったので「もったいない」というふうに注意したのではないでしょうか。(推測)
どんなふうな気持ちでその子が紙を塗りたくったのか。それによって指導員の対応が変わってくるように感じます。
子どもがうまく絵を描きたいと思っているけどうまくできないから嫌であきらめた。
ただただ飽きただけ
そういったあたりの子どもの気持ちを指導員がどのように理解していたかが大事だと思います。
なのでその子のその行動はそれが「もったいないかどうか」より、どういう気持ちだったかをベースにして考えてあげるのがよいと思いました。
なので結論は、「子どもに聞く」です。
その時、「なんで描くのをやめて塗りたくったの?」と指導員がその子に聞いてみるのがよいと思いました。
その理由によっては「思う存分塗りたくってもいいじゃん」と言ってあげられるし、また「それはもったいないよ」と伝えることが必要になるかも知れません。
何も理由を知らない主婦の指導員さんより、理由をわかってあげられている質問者さんが導く対応の方が私は推奨されるべきだと感じています。回答が2年近く空いてしまい申し訳ございません。
20240202
11.指導員会は加入したほうがいいですか?
Q. 補助支援員 6年半 常勤支援員 現在2ヶ月(2022/05/28の質問 )
指導員会は加入したほうがいいですか?
メリットを教えてください。
A. 加入した方がいいですよ
加入する地域やそこの指導員会の趣旨などによると思いますが、加入をおすすめします。
なぜなら、指導員同士で悩みを出し合ったり交流することで「仕事をこの先も続けていこう」という前向きな気持ちになることができるからです。
そこの指導員会によっては学習会や指導員自身のスキルアップにつながる活動を多くしています。
自分自身は指導員会に入ることでたくさんの学童保育に対する思いや意見を知ることができました。
「同じように頑張っている指導員がここにたくさんいる」そう思えることで安心できましたし、元気をもらいました。
↑そのあたりがメリットのように感じています。
指導員会のあり方は全国バラバラです。
そのような会がない地域の方が多いです。
一度、地域の指導員会に問い合わせて検討してみてはいかがでしょうか?
20240131
10.学童保育で働きたいのですが…
Q. K.Tさん(一般の大学2年生、男)
学童保育とは無関係の大学に通っている2年生(男)です。
もともとは違う業種を目指していたのですが1年生の春休みに将来何をしたいのかを考え直した結果学童で働きたいと思うようになりました。
無資格で正社員は難しいですか?
学童保育の就活はいつ頃から始めるのが一般的ですか?
後今からやっておいたほうが良いことがあれば教えてほしいです。現時点ではExcelの勉強、タイピングの練習。とれるようなら子育て支援員(民間資格)を取ろうと考えています。
学童保育バイトは近くに無いので夏休みに車の免許を取ったら少し遠くも視野に入れて探すつもりです。
A. 大学生の方は、まずは学童保育のアルバイトをしてみることをおすすめします。
学童保育の就職、仕事状況は各自治体によって様々です。
無資格でもすんなり正規になれるところもあれば、2年間は非正規で放課後児童支援員の認定資格をとってから正規雇用されるところもあります。
まず、おすすめすることはK.Tさんも試みている学童保育のバイトです。
この夏休みも可能でしたらアルバイトも視野にいれてみてはいかがでしょうか?
夏休みのアルバイト募集はほとんどのところでしていると思います。これから募集があるかも知れません。
しかし車の免許も大切です笑
いずれにせよ、そのバイト先での雰囲気や情報収集を通して、学童保育で働くイメージを鮮明にしていくことが最善のように思います。
学童保育の就活はギリギリが多いです。年が明けてから年度末にかけて募集が多くなります。
(晩年人手不足なので気になるところがあれば秋頃から、運営先にきいてみるのもよいとおもわれます)
また学童保育の業界もPCできる方はどこでも大歓迎だと思います。
とれる資格はすべて有効です。
よい学童保育に出会えることを願っています。
20220622
Q. パソコン作業ってエクセルとかワードでしょうか?どのソフトが使用頻度が高いとかがあれば教えて欲しいです
A.パソコンは簡単な操作、エクセルWordもさわれるくらいの技術で十分と思われます。
メールができる…とかそのあたりです。
学童によっては、iPadを導入して勤務の出退勤を管理しているところもあります。
Zoomを活用しているところも多いように感じています。
様々なことに対応できる知識と技術はあればあるほど、その学童のお役に立てると思われます。
現状40代~60代くらいの方々で指導員をしておられる方の多くはPCが苦手です。なぜか笑
(私もそのひとりでした…)
機械に強い方は大歓迎というのはそんなイメージです。
以上が回答です。
9.男性指導員として仕事を選ぶ基準は?
Q. 新卒社会人 (23歳)男性
以前2年程、学童保育でアルバイトをしていました。
今から学童指導員を目指すことはできますか?
学童施設を選ぶ基準と男性で働く難しさがあれば教えて下さい。
A. 目指せますよ‼基準は…
選ぶ基準は、給料や保育観となってくると思われます。
給料面は求人や募集要項で確認できます
運営は
①公設公営
②公設委託(企業、NPO)や指定管理者制度
③公設民営(父母会運営)
④民設民営(企業、父母)
など様々あります。
イメージの目安として、決まりやルール重視の保育は①②です。
自由度が高いのが③④という感じです。(しかし、実際は入って見ないとわかりません)
そこは運任せの部分も大きいです。(見学が可能ならぜひそれがよいとおもわれます)
男性なら特に、給料と人間関係です。
給料はお察しの通りです。
人間関係のコツは柔軟性です。女性の方が多い職場というのもあり、気遣いや愛嬌などは大事です。仕事ができるかどうか以上にうまく馴染めるかが鍵を握るように思われます。
難しさもありますが、得なこともあります。
頼られるし、場合によっては可愛がってもらえますし、重宝されるとも考えられます。(若さも武器)
以上が回答となります。
Q. 返信より再質問(給料面の不安)
やはり給料面の低さで生活していくのが不安要素です。
(結婚したらとかを考えると男性としては不安です。)でどのようにやりくりしていますでしょうか?
A. 何とかなります。
給料面、お察しの通り結婚を考えると不安ですよね。
私のところは、副業OKでしたので夜にバイトにいっていました。
冷凍庫の荷物整理や閉店後のスーパーなどのワックスがけ清掃などです。(夏休みなどでは特に体力的にも時間的にもきつかったのでおすすめはしませんが当時はそれしか方法はありませんでした笑)
今は朝の保育園のパートで何とか暮らしていけています。
そしてもちろん家族の理解が必要です。子どもが小さい時は本当にきつかったです。(すいません、アドバイスどころかさらに不安にさせてしまっていますね笑)
しかし、何とかなるものです。
辞めるときは辞めてOKです。
きっと進むべき道はどれも正解です。
まずは自分がやりたいことをするのが人生において一番最適な幸せの道であると私は思っています。
学童保育指導員の道…応援しています。
20220606
8.「補助員」は、「指導員」や「支援員」とは違うのでしょうか?
Q. Aさん補助員(2ヶ月)
この4月から児童クラブで働きはじめました。
2年以上現場で働いたら、放課後児童支援員の資格認定を受けられると言われましたが、それまでは「私の仕事は、放課後児童クラブの支援員や指導員ではなく、補助員です」と言うのが正解ですか?
私の職場では、主任の先生がお1人で、他4人が同じ補助的な仕事をしています。
A. 違いはあります。
Aさんは補助員で正解です。
そして認定資格研修を受けたら放課後児童支援員になります。
それは正式名称の部分です。
そしてAさんは「指導員」や「支援員」を名乗っても問題有りません。
なぜなら放課後児童クラブの先生は、全員支援員であり、指導員でもあるからです。
それは通称です。
つまり、正式名称と通称があります。
正式名称(設備運営基準)
放課後児童支援員(認定資格研修受講)
補助員(放課後児童支援員等)
通称
学童指導員
学童支援員
補助支援員
補助指導員
などなど
そして、子どもからしたら「みんな学童の先生」です。
呼び名は自由です。
行政などは正式名称で呼ぶところが多いです。
全国連協(全国学童保育連絡協議会)は「指導員」を使っています。
雇われている運営先によっても表現の仕方も色々あると思います。
私のところでは、認定資格の有無に関係なく、正規支援員やパート支援員とも呼んでいます。
こちらも参考にどうぞ↓
20220604
7.新人指導員の育て方はありますか?
Q. 主任指導員(歴10年以上)
今年で3年目になる指導員がいます。(20代女性指導員)
言われた仕事はだいたいできますが、自分で決定したり生活全体のことを責任を持って取り組む姿勢が見られないことに悩んでいます。
自分自身が新人のころは3年目でひとつの学童を任されていたので、その先生に対して、つい「もっと仕事の自覚をもってほしい、やる気をだしてほしい…」と感じてしまいます。
しかし負担やプレッシャーをかけすぎてはいけないとも思い、声のかけ方を考えてみたり、一緒に少しずつできることを増やしていけるようにいろんなことに配慮してその先生と関わってきた部分もあります。
アドバイス等いただけると幸いです。
A. いつか育つ…と信じます。
その学童保育の規模や他の指導員との兼ね合いやその指導員の性格や経験、子どもの様子など様々な要素が絡み合ってくる話であるので、どれが当てはまるかわかりません。
もうすでにお試しのこともたくさんあると思いますが大切と思うことを「思いつくまま」リストにしてみました。
- その先生と学童保育や指導員の理想や未来について語り合う
- 仕事内容や子どものことに関してできるだけ具体的に丁寧に話をする
- 日常からのコミュニケーションを大切にし、その先生のことに関心を持って接する
- 責任は押し付けず、責任は任せた側にあるという意識で、あらゆる仕事をその先生に任せてみる
- とにかく褒めて自信をつけてもらう
- 愛情を持って成長を願って、大事に育てる
- その先生に対し「一緒にやろう」という言葉を多く使う
- 山の高さを魅せつける(自分が最上級の仕事ぶりを発揮し、とにかく自分自身の技術や考えを磨きあげ高める)
- 自分がその指導員から憧れを抱いてもらえるようなふるまいを心がける
- 細かいことをチクチク言わない
- 「ゆっくり育つもの」という考えを持つ
誰しも得意不得意があることは理解できます。
しかし、「仕事に対する意識だけでも高めてほしい」そう考えるのも当然です。その気持ち、とてもわかります。
自分が過去に仕事の苦悩を乗り越えてきて、ここまでやってきた経験がある場合、その思いが相手に対し強く出でしまうこともあります。(質問者さんは違うかも知れませんが…)
人を育てるとか育つというのは、難しい問題です。
ただひとつ言えることは仕事をやめてしまえば、それでおわりです。(おわりというのは指導員の仕事で成長する部分です)
仕事を続けている限り、可能性はあります。
仕事が長く続けば、誰しもが開花する可能性を秘めている…と私は信じています。
指導員は育てるというより育つもの…その機会を待つためにその先生が長く仕事を続けられるように一緒に考える…(本人が自ら仕事を向いていないと感じて辞める決断をする場合などは追いません)
これが私が大切にしている新人指導員との関わりです。参考になったかどうかわかりませんが、これが回答となります。
20220602
6.子どもが言うことを聞いてくれないときの対処法は?
Q. Y指導員(新人)、 大規模学童(児童数80)(指導員数6名)
子どもが部屋の中を走り回ったり、机に上がるなどの状態に手を焼いています。指導員が注意しても聞く耳を持ちません。
やさしく諭すように話をしたり、何がいけないかの理由を伝えたり、ときにはきつく叱るなどを試してみましたが大きな効果はありません。
一度はその行動が収まったとしてもまたすぐ暴れまわる状況です。「うるさい、ババア」などと言い返してくることもあります。
他の指導員と連携し、ケガがおきないように、他の児童に迷惑になる行動はさけるために、これからも注意をしていきましょうと先日のミーティングで話がありました。何かいい方法はありますか?
A. 2点、提案させていただきます。
まず子どもがそれらの行動をおこす理由を考えてみます。
大規模学童保育では、1人ひとりに丁寧にかかわる余裕が指導員になくなってしまいます。これは「子どものことをよくみれない」ことにつながってしまいます。
これは大規模学童保育の弊害のひとつです。
そして子どものあれた行動が起こるときは、「指導員の目やケアが行き届いていない場合」や「子どもがヒマをしている場合」があげられます。
そこで2点提案があります。1つ目は指導員が子どもに何かを伝える必要があるとき、まずは子どもの声を聴くことからはじめてみます。
子どもが「怒られるのがうざい…」と感じている状態では指導員が何を言ってもその子に伝わりません。Yさんが質問でおっしゃっているとおり聞く耳をもっていないからです。
それは心への通り道にフタがある状態です。何をどう指導員が伝えても、そのフタがある限りその子の心に伝えたいことはつたわりません。そのフタを外す方法が、子どもの話を聴くことです。
まず子どもと対話し、なぜ暴れているのか⁉問題はどこにあるのか?を丁寧に子どもから聞き取ることを大切にしてみます。それで、そのフタが緩めば、言いたいことが相手に少し伝わります。フタが外れたら、心に響くようになります。
大規模学童の環境下で丁寧な関わりをするのは大変ですが、少しずつ子どもに「聴く」…寄り添ってみるという提案がひとつです。
もう一つは、「子どもとあそぶ時間、機会を増やす」です。
子どもは「ヒマだから…」という理由で行動があれているのかも知れません。これも簡単なことではありませんが、一緒にあそぶことで子どもと信頼関係が築き上げられます。
子どもとの関係性が深まれば、伝えたいことが伝わるようになると思われます。
指導員集団で一つひとつ確かめ合うことは素晴らしいことです。よい方向へ進んでいかれることを願っています。
20220531
5.指導員と子どもがオンラインゲームをするのをどう思いますか?
Q. 補助支援員
指導員がフォートナイトなどのゲームを学童保育の時間中に子どもと約束して、家に帰ってからオンラインでつながり、一緒にゲームをすることについてどう思われますか?
A. つながらない方がよいと思われます。
個人的に、それが個人の時間でも、学童保育を通じて知り得た子どもとオンラインでつながるのはよくないように思います。
なぜなら、運営形態はさまざまですが、学童保育は公的な機関である以上、そこで得たつながりや関わり方に関しては慎重であるべきだと感じるからです。
指導員は友達ではない…というイメージです。
また、保護者の立場からみたら、指導員として信頼を損ねる機会になる場合も考えられます。
例えば、学校の先生、医者、警察官などの立場の方も、個人的…という理由で子どもとつながることを保護者はよしとは思いません。(大人と子どものオンラインのつながりはみんなそう感じそうです)
学童保育でも、補助指導員やアルバイト指導員の方であろうとも考え方は同じであるように感じます。
しかし事情は様々です。フォートナイトおもしろいね…という会話ができる指導員はそれはそれで素敵だと思います。
ゲームを通して、子どもとの関係性を学童保育指導員として深めることは賛成できますが、オンラインで直接つながるのはNGであると思いました。
20220530
4.学童で宿題をどこまでみていますか?
Q. Nさん指導員(3年目)
「宿題は子どもが自分でするのが基本だから指導員は見守るように」と先輩の指導員さんに言われました。
見守っていても宿題ができない子もいるし、あそんでいて宿題が進まない子どももたくさんいます。
子どもにどこまで宿題をさせてどのような距離感で宿題に関わればいいかわかりません。どうされていますか?
A. 先輩指導員と宿題について話をするのがいいと思われます。
宿題について悩みますよねー
私のところでは、1〜3年までは基本的に宿題を終わらせてから、おやつを食べたりあそびにいきます。
高学年になると自由です。やるもやらないも本人たちで決めます。
結果、ほとんどの子が学童で宿題を終わらせています。
低学年は習慣化できるように、高学年であれば宿題時間を自分で管理する感じです。
指導員の関わり方は、宿題をガンガンに一緒に見て、わからないところは教えますし、必要な時は、ノートに線まで書いたりまで手伝います。(それは一人ひとりに応じた対応…といいながら、実際は個々の指導員のサジ加減による感じです)
特別な決まりがあるわけではなく、家庭でお家の人が宿題を見るときにサポートすることくらいの感じで、見て教えてやっています。
おっしゃるとおり、私のところでも声をかけて見守るだけでは、現状は宿題はほとんど進まない状態です。
できるとき(手や体が空いているとき)は一緒に教科書をみたり、辞書をひいたりもしています。
宿題は習慣化にしていくことは大切ですが、指導員と子どもとの絶好のコミュニケーションの機会にもなるので私の学童では「みんなでワイワイ宿題をする」という感覚と距離感で関わっています。
しかし、Nさんのところには、そこで大切にしてきている宿題の考え方があるものと想像します。
先輩指導員さんと話をして、距離感に迷っていることをお伝えして一緒に宿題のあり方を考えていかれることをおすすめします。
よかったらこんな記事がありますよー
20220529
3.学童保育の仕事で一番大変なことは何ですか?
Q. 仕事に興味がある学生
求人で放課後児童支援員の募集を見ました。自分なりに調べた結果、ある程度の仕事内容はイメージが持てるようになりましたが、マイナス面もお聞きしたいと思いました。
A. 職場での人間関係です...
学童保育の職場は10代〜70代くらいの方々が同じ場所(空間)で同じ仕事(子どもとの関わりや業務)をしています。世代、性別、経歴、生い立ちは様々です。正規、パート、アルバイトなど雇用形態もそれぞれです。
性格、価値観は多様です。
二人体制のところもあれば10人体制くらいのところもあります。そんな中、たとえどんなに学童保育の知識が豊富で子どもとの関わりが最高な優れた指導員がいても、チームワークやそこでの人間関係が良くなければそこで人(指導員)は育ちません。
その職場の環境(人間関係)がよいところであるかどうか、配属先は、ほぼ運です。なので、自分自身がどのように適合して、柔軟に環境をよくしていけるか...もしくは割り切って仕事ができるか...どこかに相談できるか...このあたりが鍵を握るように感じています。
マイナス面というよりか、人間関係は大切である...というのが回答となります。
20220528
2.先生の呼び名はどうしていますか?
Q. ②指導員
指導員は子どもからどのように呼ばれていますか?ニックネーム?〇〇先生?名字?
先生と呼ばせるところやニックネームのところなどがあると聞きました。おしえてください。
A. 私のところはニックネームです。
〇〇先生でもどちらでもいいと思います。
人の名前に敬意を払う...というところが大切であると思っています。例えば、ニックネームでも嫌なものを連想させる呼び名(例ハゲオ、デブキチ、ガメゴン...など)はよくないと思います。親しみやすい呼び名や〇〇さんなどの呼び方に、敬意が含まれていることがポイントであると感じています。
これは、子どもたち同士の名前の呼び方...に関しても考え方は同じです。例えば、子どもが呼び捨てで呼ぶ場合は敬意が込められているか判断しにくいケースがあります。なので、私の学童保育では、指導員から子どもの呼び捨ても、子ども同士の呼び捨ても基本は禁止にしています。
そこは考え方も学童保育によって様々ですので、よく指導員同士や子ども、保護者と呼び名について確認することをおすすめします。
20220527
1.何で「Q&Aコーナー」をつくったのですか?
Q. ①本人
最初の質問はいおぴいまん本人からです♪
A. ピンポイントでお答えしたい
ブログ記事を何記事か書いている中で、「この記事はピンポイントに読者の疑問に届いているのかな…」と考えるようになりました。
記事を詳しく書きすぎると、色々な情報を詰め込んでしまいがちになります。
それも必要なこととも思いますが、「気軽に回答をできるページがあればいいかも」と思いつきました。
自分なりの回答になりますが、それがひとつでも皆さんのヒントになればと思っています。
20220527