つかみ合いのケンカをしている2年生男子の二人を指導員が止めに入ります。
キュウリ君とナスビ君のケンカです。
その後もお互いに文句を言い合う状態が続いていたので指導員が話をします。
キュウリ君は先生から「怒られる」と思っているので、心のフタを閉めました…
どうせ俺が悪い…
とか言われそう…
ケンカなどのトラブルがあったときに非を認めない…の例です
ここでも理由を聴くところからはじめます。
何でキュウリ君はナスビ君とつかみ合いになったの?
こいつがいきなり殴りかかってきたんだよ
だから、やり返しただけだ‼
俺は悪くない‼
そっかー
それは嫌だったね…
でも何でいきなりナスビ君は殴りかかってきたのかな?
指導員はナスビ君からも同じように理由を聴きます。
そして話を整理します。
するとナスビ君がおやつを取るときに、急にキュウリ君が割り込んできたから、それに腹を立てたナスビ君がキュウリ君を殴りにかかる展開があったことがわかりました。
・ナスビ君の(主張)→キュウリ君に割り込まれる
・キュウリ君の(主張)→ナスビ君にいきなり殴られる
そしてここでさらにキュウリ君に問いかけます。
キュウリ君は無理やり割り込んだの?
そんなことはない…
俺は割り込んだ記憶なし‼
そっかーそうだよね…
割り込んだつもりはないんだねー
だから、ナスビ君がいきなり殴ってきたと思ったんだね…
わかるよーその気持ち♪
キュウリ君を否定せず、キュウリ君の理由を聴いて、キュウリ君の気持ちの部分を理解します。
えっ⁉頭ごなしに怒らないの♪
わかってもらえてる⁉
キュウリ君は割り込んだつもりがないんだよね
そしたらいきなりナスビ君が殴りにかかってきたんだよね…
それは驚いたね…
キュウリ君がやり返したくなる気持ちはわかるよー♬
ところで
キュウリ君は本当に先に何にもしていないんだよね?
まあ…割り込んではないけど…
おやつを取るときにナスビ君がいて邪魔だったから軽く押したことは、あったかもなー
そっかー
そういうことがあったんだね…
正直に教えてくれてありがとう
その最初にキュウリくんがナスビ君を押してしまった部分について、2人で話をするのがいいと思うけど、どう思う?
そうだな…
話くらいならしてもいいぜ
押してしまったことは俺もよくなかったところだしな...
すごいね‼️
自分でそこに気づけるなんて♫
今度もし、そういう場合があったら、自分の口(言葉)で言ったらどうかな?「おやつを取るのに邪魔になってるよ」と言えばナスビ君もわかってくれるかもね
うん、そうする‼
これからは
ちゃんと言葉で伝えてみるよ
心のフタが外れていると、指導員が伝えたいことが子どもにスーッと伝わるようになります。
- 問いかけることでフタをゆるめる…
- 共感することでフタをはずす…
これが、伝える極意です。
百発百中ではありませんが、一度お試しあれ…
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ご意見、質問感想、何でもお待ちしていまーす‼