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【学童保育エピソード③】やられたらやりかえす〜子どものケンカ

学童保育でケンカは日常茶飯事です。

ケンカが勃発する原因は単純なものが多く、「嫌なことをされた…だからやり返す」というのがほとんどです。

放課後10人くらいでサッカーをして遊んでいました。

サッカークラブに所属している上手な子も交えて高学年中心で学童保育にしてはハイレベルなサッカーをしてもりあがっていました。

そこで4年男子(サッカー上手)が激しいボールの競り合いから6年男子(サッカー未経験)に強くぶつかりました。

そのあともサッカーは続き、プレー中に今度は6年生4年生に強いあたりでボールをうばい、やり返しました。

そしてお互いがヒートアップする展開になり、カッとなった4年生がその6年生を蹴る…というケンカがはじまりました。

その後、6年生がその4年生を追いかけて捕まえ、やり返そうとしているタイミングで指導員が止めて、ケンカの仲裁に入りました。

6年生は興奮状態で「止めるな、やられたからやり返す」の一点張りで冷静に話ができる状態ではありません。

4年生もさらに6年生をアオる状態だったので収束が困難な状況でした。

「こいつ(4年生)が俺を(6年生)を蹴ったから、俺はやり返す‼」
「やられたから、やり返す‼何が悪い?」

6年生の怒りは頂点です。

  • サッカーのプレー中にお互いがヒートアップしていた件
  • プレー中以外で4年が6年を蹴った件

このあたりを整理して6年生の気持ちも十分に理解した上で、解決しようと指導員が試みましたが、6年生はやり返さないと気がすまない状態から抜け出すことはできません。

他の子どもが6年生(年上)が4年生(年下)に対してやり返すのはおかしい…ということを発言したときは、「そんなん誰が決めてん、年下は何やってもいいんか‼」と6年生はさらに怒り出し、火に油を注ぐ状況になります。

結果、その後、4年生の保護者が迎えにきて、そのケンカの状況を把握した上で自分の子に謝るように促したことで4年生は蹴ったことを6年生に謝りました。

しかし、6年生は「謝らんでいいから殴らせろ」と意見を曲げることはありませんでした。

4年生と保護者には6年生ともう一度ゆっくり話をすることなどを指導員から伝え、その日は帰っていただくことにしました。

そしてその後、私は「やり返してはいけない…気持ちはわかるけど我慢も必要である」という関わりをしました。

そこに未練があります。

未練は、6年生が納得していない…という点です。

もし彼が4年生のその子にやり返していたら、この件は納得していたように感じられるからです。

我慢は必要なときもありますが、それは彼にとっては納得のいく理由ではなかったのです。

「やり返して何が悪い?」

その思考がある限り、世界から戦争はなくなりません…とたとえ私がその子に伝えたとしても、十分に伝わらない気がします。

正直な話、状況をすべて理解していたら「6年生が4年生に蹴り返したところ」あたりで仲裁に入ればよかったかな…とも考えました。

6年生がやり返すのを待ってから、私が仲裁をしていたら…ということです。

親としての立場、個人の考えでいうと私は後者です。
子ども同士なら「やり合えばいい」という派です。

子ども同士のケンカにおいて…「やられたらやり返す」このテーマについて指導員として葛藤したことを記録しておくため、ブログにつづります。

みなさんなら、どうされましたか?

いおぴいまん

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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