現役学童保育指導員の「いおぴいまん」がポップでライトに学童保育の情報をお届け中☆

【学童保育エピソード⑥】5年生女子3人組の聞いてほしい話…

学童保育の子どもの人間関係は複雑です。

特に思春期を迎えようとする高学年女子にとって、それらは顕著にあらわれます。

  • 友だち関係の悩み…
  • 自分に対する期待と不安…
  • 他人の言動や行動が気になる…

毎日聞いてほしい内容があふれるほどあり、しかし逆に「そっとしておいてほしい」と思うこともしばしばある難しい時期です。

そんなある日、私は5年生女子3人組から「話をきいてほしい」と呼ばれました。
その3人組は、普段は「4人組」です。

この日はそのうちのひとりの(Mちゃん)は学童保育を欠席していました。

高学年に差し掛かると、学童保育指導員に何でもかんでも日常的に会話をする…という感じはなくなります。

聞いてほしい話はたくさんあっても、ベラベラ毎日指導員と話をするというよりか、タイミングが合ったときに、とことん話をすることが多いような印象があります。

私が男性指導員であることも要因かも知れません。

この子達はそんな感じの、子どもたちでした。

3人組の聞いてほしい話は、その欠席しているMちゃんの話です。

内容は悪口に近い話です。

Mちゃんについて

  • マイペースすぎる…
  • 自慢話が多い…
  • 一輪車を出しっぱなしにしている…
  • 持っている筆箱のセンスが悪い…
  • 嫌味をいってくる…

その話は延々と続きそうな予感と匂いがプンプンしています。

その子たちが言うことも、ある程度理解できる部分はありますが、人の悪口のようなことを言うのはよくない、止めてほしい…という思いが私にありました。

しかしそこで、私は考えました。

「でもね…気持ちはわかるけど…」と私が正論を言うことは簡単である。

正論とは、

  • カゲで人の悪口を言ってはいけない…
  • 気に食わないことがあれば、話し合いで解決すればいい…

などです。そこではなく

「この子達がわざわざ私に声をかけてくれたということは、その正論を聞きたいからではない」

と考えて、まずは彼女たちが言うことをすべて聴いてみることにしました。

「でもね…」と言いたくなる気持ちを抑えて、私はひたすらうなずき、「わかるわかる」という反応し続けました。

その結果、どうなったか…

彼女たち3人は、とても満足した表情に変わりました。

そして笑顔で「おやつの時間」を迎えました。

次の日、Mちゃんは学童保育に登所しました。

いつもと変わらず、いえ、いつも以上に仲が良い4人組となっていました。

  • 聞いてほしい話は、ただ聴いてほしい話だったのかも知れません…
  • アドバイスがほしいのではなく、ただ不満を聴いてほしい心境だったのかも知れません…

偶然、そのことに私は気づくことができました。

「これは大人でもあることだな…」
私はウチの嫁にすぐに正論を言って、夫婦ゲンカになります。

学童保育指導員として、子どもから学んだこの経験を私生活にも使っていくべし‼そう感じましたのでブログにつづりました。

いおぴいまん

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ご意見、質問感想、何でもお待ちしていまーす‼

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