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【学童保育エピソード②】保護者との関係づくり

ある日、学童保育に電話が鳴り、1年生男子の保護者から相談を受けました。

「遠足のときに後ろから高学年くらいの男の子に蹴られたという話を子どもがしているのですが、そんなことがあったんですか?」という内容の電話です。


お母さんは強い口調でした。

指導員はすぐに子どもたちに聞いて事実を確認しました。

内容は

遠足の工場見学で作業風景をガラス越しにみているときに、一年生男子が邪魔になっていて、後ろにいた4年生男子がその工場の作業風景が見えない状態になっていました。

4年生男子は1年生男子にしゃがんで見てほしいことを伝えましたが、全然その子が言うことを聞かなかったので、腹を立てた4年生男子が1年生男子の後ろから足でお尻のあたりを軽くポンポン蹴って「見えないぞ」ということを知らせようとしたということがわかりました。

強く蹴ったわけではない…という状況も確認して、それでも一年生のその子にとってはそのことが嫌だった、家に帰って親に報告するほどの出来事に感じた思いなどについて4年生男子と話し合いました。

  • 足でポンポンせずに伝える方法は他になかったのか?
  • 手で肩をたたいて知らせることもできたのではないか?

などについて4年生と確認しました。

そしてこれらの内容を指導員は保護者にすべて詳細にお伝えしました。

低学年の子どもは特に言葉足らずのことが多いので、保護者もその内容が見えてこないことで不安を強く感じることがあります。

どんな経緯からトラブルが発生し、その時の子どもの様子や気持ちがどう動いて、その行動がおきてしまったのか…などについてできるだけ細かく丁寧に子どもの思いを含めた事実を保護者に具体的に伝えました。

そしてこの件は、一件落着となりました。

この1年生男子はその後6年生で卒所するまで学童保育に通ってくれました。

保護者の方も、とても協力的でいつも学童保育と指導員に感謝を伝えてくださる方でした。

時々、思うことがあります。
もし、この件で指導員が

  • 高学年の子は軽くポンポン蹴っただけみたいです
  • その子も邪魔になっていたようですよ
  • 子どもたちであやまりましたので大丈夫です

などという内容を保護者に伝えるだけで話を終わらせていたら、ここまでその保護者の方に信頼を寄せてもらえることはなかったかもしれません。

「この先生は子どもをよくみてくれる…」と指導員が保護者に感じてもらえたことは、6年以上経っても色あせることのない信頼関係につながったように思われます。

子どもの思いを丁寧に聞き取り、その子の背景にある思いや願いまで具体的に保護者に伝えられることは重要です。

そして日常的に子どもとの関係を築き上げていくことも同時に大切であると感じて、このブログにつづりました。

いおぴいまん

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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