子どもを理解するってなに?
子どもの何を理解するの?
真実にたどり着く…
今日は子ども理解についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで、子ども理解についてわかるようになります。
そうなることで、子どもの真実が理解できて、指導員の関わり方に変化が生じてくることに繋がります。
子どもを本当の意味で理解すると世界が変わります。
子どもたちをよく知ることで、ナイスな関わりができる指導員になることができる…という有益な内容となっていますので、どうぞ最後までお付き合いください。
子ども理解とは?
子どもを理解することは、指導員として一番大切な一番基本となる仕事です。
なぜなら、子どものことがわからなければ正しい支援ができないからです。
その子のことを理解しないとその子にあった支援方法はわかりません。
- 保険のことを知らないようでは、保険屋さんになれません。
- 動物に詳しくなければ、獣医さんになれません。
- 子どものことを理解できなければ、学童保育指導員はできません。
子どもを知ることで、その子を支援することができます。
子ども理解が必要な理由
①支援方法がわかる
その子を知ることでその子との関わり方がわかります。
たとえば、
・めんどくさがり屋さんに声をかける場合は、
めんどくさいのはわかるけど…くつをそろえてくれる?
とあらかじめ「めんどくさい」という言葉を含んで伝えることができます。
・すぐにカッとなってしまうタイプの子が怒り出すと「手足が出る前に…暴れださないように」直ぐに関われます。
・「お手伝い好き」の子には「お願い」ができます。
子ども理解は子どもにとっても、指導員にとってもプラスの効果をもたらします。子どものことを深く理解すればするほど、指導員と子どもたちがいい関係を保つことができます。
②信頼関係が構築できる
その子をよく知ることで信頼関係が深まります。
子どもたちのことを深く理解することは
ぼくのことわかってくれる…
わたしのことに関心をもってくれている…
と子どもたちが感じるきっかけを与えます。
それは子どもたちが指導員に信頼を寄せるきっかけとなります。
子ども理解は信頼関係づくりとも結びついています。
②まわりから信頼される
子どものことをよく知っている指導員は、保護者や指導員同士から重宝されます。
なぜなら、子どものことをよく知っている指導員は、その子をよく見ている指導員だからです。
- 保護者は自分の子をよく見てくれる指導員に信頼をよせます。
- 指導員仲間も、子どものことをよく見てくれる指導員を頼ります。
あの先生にきいてみよう‼
と頼られる指導員は、子どもたちのことをよく見て、よく知っている先生のことです。
これらが「子どもを知ること」は1番の基本となり1番大切である理由となります。
学童保育で見せる子どもの姿をよく洞察し、よく理解することが指導員に求められます。
子どもの何を理解するの?
指導員として子どもたちの、どの部分をどのように理解するかが重要となります。
子どもたちの何を
理解するべきか…
子どもを理解する部分は、大きく3つに分けられます。
①情報から理解
②見た目から理解
③内面の理解
というように子どもを理解する部分を分けて考えてみます。
なかでも③内面の理解がポイントとなってきます。
①情報から理解
情報部分は、名前、年齢、生年月日、家族構成、発達の状況、性格や身体の特徴など「児童表」などの書類から得られる情報です。
また保護者やその子を直接知っている人から聞いた情報もこれに当たります。
なるほど
そういうところがあることを
踏まえておこう
この部分は情報収集する意識を持ち、努力を行うことで、子ども理解につなげていくことができます。
情報収集も大切な子ども理解となります。
②見た目から理解
見た目部分は、指導員が実際にその子を見て理解する部分です。
その子の性格や特徴はその子の言動や行動から判断され、理解されます。
この②見た目からの情報が子どもを理解する上での大部分を占めます。
私たちが子どもを理解している部分は、ほとんどこの言動や行動の見た目部分です。
この子はこんな性格だ…
丁寧だ…
おおざっぱだ…
やさしい…
などのほとんどの特徴は、その子を見て、その子と関わることで日常的に情報を得ています。
その子を理解するには、日頃からよくあそんでよく観察し、いっぱい関わることがポイントとなります。
よく見て
よく関わり
よく知る…
③内面を理解
見た目ではわからないその子の内に秘めた思いや感情の部分です。
その子の言動や行動の背景にある思いや理由もこれに当てはまります。
心の声や本音など、目に見えない部分…
- その言葉の背景にどんな思いがあるのか…
- その気持ちになる理由は何か…
と考えることが重要です。
この内面理解は、子どもを理解する本質部分となります。
少し長いエピソードで例えてみます。
部屋で過ごす時間にキュウリ君(2年生男子)が外に出ていきました。しばらくすると外の靴箱の前で虫カゴをさわりだしてあそんでいます。
指導員が部屋で過ごす時間だから内に入るように声をかけますが、キュウリ君は靴箱の前で座り込んで虫カゴを見つめています。
指導員が理由をきくと、
カマキリを捕まえたから
見ている
ということでした。
あそびたい気持ちはわかるけど宿題やおやつの時間だから部屋に入るように指導員が伝えます。
それでもキュウリ君はカマキリをずっと見つめて言うことを聞きません。
もともとキュウリ君が虫好きであることは指導員は理解していましたが、カマキリをみるのはあとからでもできる…と判断して、無理やり部屋に入らそうと虫カゴを取り上げる…という関わりを指導員がしました。
そして結果的にキュウリ君は怒りだし暴れだすという結末となりました。
ここで内面の理解について考えてみます。
以前から
キュウリ君は虫が大好きよね…
カマキリとふれ合いたいのだろうね…
という子ども理解を指導員はしていました。
②見た目から理解だね
しかし、キュウリくんが部屋に入りたくなくて、虫をずっと見続けたいと思った背景の理由までは指導員は探ることができていませんでした。
③内面理解…までは
できていない…
ここがポイントです。
キュウリ君の思いや背景にある理由を探り、理解することが大切です。
キュウリ君は以前、親友からもらったカマキリを学童の靴箱の前においていた虫カゴに入れていて逃してしまったことがありました。
ここが背景部分…
キュウリ君にとって今回捕まえたカマキリはその親友にあげるために絶対に逃してはいけないカマキリということでした。
キュウリ君にとっては、宿題よりもおやつよりも、学童のルールよりもカマキリと過ごす時間の方が大切だったということです。
キュウリ君は自分の思いや気持ちの話をうまくできるタイプでもありません。
そのことを指導員が気づき、キュウリ君の願いを丁寧に汲み取る関わり方が必要だったのかもしれません。
親友にカマキリをあげたい…
絶対に逃がすわけにはいかない…
というキュウリ君の気持ちや理由を理解し、その思いを指導員が知ることができれば、結果は変わっていたかもしれません。
子どもを理解することは、子どもたちの言葉や気持ちの裏側まで理解することです。
そして同時に、子どもたちがその言葉を発する背景にある思いや、その気持ちになった理由まで理解することであると言えます。
そのことが、本当の意味での「子ども理解」となります。
子どもの真実に
たどり着く…
理解するのは、その子の背景にある思いや、そこに行き着いた過程の理由です。
それはその子にとって真実です。
その思いや願いの部分です。
この真実の部分を理解できているかどうかが、ポイントとなります。
子どもの表面部分だけではなく、内面や裏の部分まで理解できているかが、ナイスな関わり方ができる指導員であるかどうかの分岐点となると考えられます。
つい、見逃しがち…
その場の子どもたちの言動や行動に振り回されてしまう…
子ども理解①②③どの部分もとても重要です。
しかしなかなか③の内面部分まで子どもを理解することができないことがあります。
ここでメッセージ…
指導員も人間です。うまくいくことばかりではありません。
子どもの内面や背景を見る前に、カッとなって注意してしまったり、決めつけたように説教したり叱ったり怒ったりしてしまう場合も当然あります。
しかし、あとからでも大丈夫です。修正できます。反省してからでもおそくありません。
自分の関わりを振り返り、子どもの思いに気づけていなかったことや、理由をきいてあげれなかったことが見つかれば、あとからもう一度関わり直せば大丈夫です。
素直に子どもに謝ってもいい…
思いを言い合うことをしてもいい…
学童保育指導員は、毎日子どもたちと共に生活をしている兄弟のような親のような存在でもあります。
家族のような関係性を築き上げることができます。
そして関係づくりで培った絆は簡単に崩れることはありません。
うまくいかないときは、何度でもやり直せる強みを生かして、子どもたちと再度関わってみることが重要なポイントとなります。
まとめ
子ども理解は指導員として一番の基本であり、もっとも大切な仕事となります。
なぜなら、子どものことを理解してこそ、その子の課題や最適な関わり方が見えてくるからです。
また子ども理解は、子どもや保護者や指導員同士の信頼関係づくりの基礎となります。
子どものことを知れば知るほど、信頼されます。
また子どもを理解する上で大切なポイントは、その子の情報や見た目部分だけの理解に留まらないことです。
目に見えないその子の思いや、そうさせる理由、その行動に至る過程や背景まで理解することが、本当の意味での子ども理解となります。
そして子ども理解は簡単なものではありません。
何度でも自分の関わりを見直して、何度でも子どもの真実を知ろうとする…
その繰り返しの日々が子どもとの絆を深めます。
でも
そんな指導員ってかっこいい♡
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
じゃあねー