
子どもたちの主体性って何だろう?
子どもたちにルールを守って生活してほしいけど、抑えつける保育はしたくない・・・

ジシュセイ?
シュタイセイ?
タイセツ?
子どもたち自らが考えて…
子どもたち中心の生活づくり…
学童保育指導員をしていると、よく耳にする言葉です。
今回は、子どもたちの主体性や自主性が大切にされる理由について、イオピーマンなりに、簡単にわかりやすく説明します。
この記事を読むことで、学童保育でなぜ子どもたちの主体性が尊重されているのかが理解できるようになります。
そうなることで、毎日の保育の意識が変わります。
そして、あなたは、
子どもたちを真ん中においた保育を心がけ、子どもたちがやりたいことを応援できるような
素敵な指導員になってしまうかもしれません。
どうぞ、最後までお付き合いください。
そもそも主体性と自主性の違いはあるの?

ちょっとだけあります。
主体性とは
子ども自身の意志や判断によって、責任をもって行動する態度や性質
のことです。
主体性とよく似た言葉で、自主性があります。
自主性は
自ら率先してやるべきことを行う態度や性質のことです。

違いがわからんぴー…
ほとんど同じですが少しだけ違いがあります。
たとえば↓
掃除をするというルールがあるとします。
その中で、
自ら率先して掃除を行うことを自主性といいます。

やる気満まん
積極的な状態です
このように、ルールがある中で、自ら取り組む行動を自主性といいます。
一方で
もともと掃除をするというルールがない中で、

掃除をするといいよね
と子どもたちが気づき、自分たちで考えて、責任をもって行動することを主体性といいます。
責任をもって
ということは、自分たちで決めたことなので、最後までやり遂げたり、もしも途中でうまくいかなくなったときにはその対処方法まで考える・・・
という意味合いです。
簡単に言えば、
・ルールがある中で、自主的に行動する。
・ルールそのものを、主体的に考えて行動する。
ルールあっての→自主性
ルールなくても→主体性
違いは、そこにありました。
主体性の方が、何もないところから自分で生み出す行動という点で一歩、上をいく感じですね。
しかし、しかしですよ

学童保育の生活で考えると、主体性も自主性も自発的も、全部一緒で考えて大丈夫です。
その意味を考えることよりも、どうしたら

やってみたーい
と自分たちの意志で行動できるか?どうしたら

これがいい!!
と自分自身で決定することができるか?
にスポットを当てることの方が大切と言えます。
それでは、いよいよ本題です。
子どもたちの主体性や自主性が大切にされる理由

理由は2つあります。まずは一つ目
①放課後は子どもたちが自由に過ごせる場所
子どもたちにとって放課後は自由時間です。
放課後は、課業から放れた後の時間です。
何かをしなくてはいけないような時間と場所ではなく、安心、安定をベースに心と体を解放させることを最優先させるところです。
もっと詳しく知りたい人は
➡︎学童保育所はどういうところ?放課後は子どもたちの自由な時間‼️
をご覧ください。

・何かをやらされる…
・何かをしなくてはいけない…
ことが土台にあると、学童にきていてもおもしろくありません。
子どもたちにとって自由な時間は、子どもたち自らがやりたいことを決定し、行動できる場所であることが必要です。

子どもたちの自由時間だからね
だからこそ、子どもたちの主体性や自主性が尊重されなくてはいけません。
やらされる…
決められる…
のではなく、自分でやってみます。

できた!!!
という達成感は子どもたちの自信に繋がるきっかけを与えてくれます。
私たち指導員は、子どもたちのやる気や、自ら行動できる力を導くことで自主性や主体性を育むことができるように支援することがもとめられます。
それには、ちょっとしたコツがいります。
ここで理由2つ目
②放課後は誰のもの?学童保育劇場の主役は子どもたち‼

放課後は…子どもたちのものです。
学童の生活は…子どもたちのものです。
主役は子どもたちです。
主役である以上、自主性、主体性が重んじられるのは当然です。
1人ひとりが主人公であるので、1人ひとりの思いが大切にされなくてはいけません。
学童保育の生活のすべてを指導員が取り仕切るとします。
指導員が思うように…指導員にとって、やりやすい保育だけをしていたら、主役は先生となります。
子どもたちは脇役どころかお客様になってしまいます。

先生なんか
たのしいー
ことしてよー

あれは、いやー
これも、いやー
つまんなーい
子どもは、お客様になってしまうと、その自主性や主体性は当然、損なわれてしまいます。
子どもたちは主役です。
そして指導員は、基本的に脇役です。
名脇役は、主役を輝かせることに徹するものです。

よっ‼
名わき役♡
そして時には舞台裏で活躍し、子どもたち一人ひとりに細やかに配慮をします。
指導員は子どもたち中心の学童保育劇場の脇役となり、時には黒子となり、巧みにサポートします。
ある時は、舞台の袖から、ハンカチをくわえて、見守り・・・

うるうる
その子たちを応援します。
さらに私たちは主役を輝かせるための1人ひとりに適したスポットライトの色を熟知しています。
そして絶妙にその色を調節し、最高のタイミングで照明をあてることができるのです。
それが、指導員の役割であり、仕事であり、高い専門性であるのです。
また、子どもたちは主人公として、主体的に脚本づくりにも携わります。
監督も子どもたちがやる場合もあります。
学童保育劇場は、子どもたちで創ります。
なぜなら、主役は子どもたちだからです。
学童保育劇場とは生活のことです。
生活づくりは学童保育劇場づくりです。
子どもたちの主体性を生かした活動が大切な理由は、そこにありました。
自分たちがつくりあげた生活には、自分たちで責任を持ちます。
私たちは、子どもたちをただ見守るだけではなく、脇役や裏方の立場から、主役が輝けるように主体的に行動できるように導いたり、働きかけることがポイントとなります。
まとめ

主体性と自主性は、少し違いはありますが、学童保育の生活で考えると同じものという考えで大丈夫です。
学童保育で子どもたちの主体性が大切にされる理由は、
①放課後は子どもたちの自由な時間であるからです。
自由な時間なので、自分たちが好きなように、心地よく過ごせなくてはいけません。
②学童保育の主役は子どもたちであるからです。
学童は子どもたちのものです。
一人ひとりが光輝く主人公であるので、お客様ではありません。
子どもたちは主役として自分で考え行動します。
監督も脚本もして、学童保育劇場をつくり上げます。
これは、主体性に満ちた生活のことです。
指導員は脇役に徹して細やかに、丁寧に、精一杯、主役の子どもたちをサポートします。
以上2点の理由により、
子どもたちの自主性や主体性が尊重されるのは当然と言えます。
しかし、私たちは、そうは言っても人間です。
忙しい毎日の中で目の前の対応と、
どこからか襲ってくる不安やプレッシャーで前が曇り、大切なことを見失うときもあります。
うまくいかないこともあります。
そんな時はあとから気づいても大丈夫です。
振り返って

子どもたちは今、主体性をもって活動できているかな・・・
と思い返してみてください。
そしてたまに、思い出して見てください。
子どもたちの笑顔と、共に戦っている仲間のがいることを…
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

じゃあねーっ