
学童保育所はどんなところなの?
何が大切にされているの?

放課後は自由時間…
今日は学童保育所はどんなところ?についてイオピーマンなりに、簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことによって、子どもたちにとって、かけがえのない自由な時間である放課後について理解できるようになります。
そうなることで、子どもたちとの関わり方に変化が生まれるかもしれません。
なぜなら、子どもたちは自由に過ごす権利があることを確認する機会となるからです。

自由…
権利…
学童保育所で子どもたちは健やかに育ちます。
豊かな放課後は誰もがもっている自由の権利となるからです。
どうぞ、最後まで、お付き合いください。
学童保育所はどんなところ?


ただいまーっ!

おかえりーっ!
学童保育所はひと仕事終えた子どもたちが帰ってくるところです。
なぜなら、子どもたちにとって課業は仕事だからです。

あー つかれた…
ねーねー きいてきいて…
あーもう イライラする…
今日のおやつ何だろ?
何してあそぼかな…
子どもたちは色々な思いをランドセルの隙間におしこんで、学童保育所に帰ってきます。

おかえりーっ
×人数
その1人ひとりの思いをすべて受け止めて、指導員は子どもたちを迎えます。
子どもたちは学校という課業から放たれた後の時間を学童保育所で過ごします。
まさに放課後です。
ひと仕事おえた後、解放された状態の子どもたちの時間です。
言いかえると、それは子どもたちが自由に過ごせる時間です。
放課後は子どもたちの自由な時間と言えます。
私たちの仕事おわりの自由な時間と同じです。

飲みにいく?
ゆっくり休む?
あそびにいっちゃう?
自由時間なので当然、そこでの過ごし方は自分たちで決めれます。
そこは、誰かに管理される時間でも空間でもありません。
なぜなら、放課後は子どもたちの自由時間だからです。
子どもたちは、その自由な時間を好きなように使える権利があります。
それは、子どもの権利条約に明記されています。
第31条 休息、余暇、遊び、レクレーション活動、文化的生活および芸術に対する子どもの権利
締約国は、休息及び余暇についての児童の権利並びに児童がその年齢に適した遊び及びレクリエーションの活動を行い並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認める。
締約国は、児童が文化的及び芸術的な生活に十分に参加する権利を尊重しかつ促進するものとし、文化的及び芸術的な活動並びにレクリエーション及び余暇の活動のための適当かつ平等な機会の提供を奨励する。
子どもの権利条約(政府約)
とあります。
子どもたちは、あそんだり休んだり自由に過ごす権利があるということです。
それは、何もしない権利や、自由にダラダラ過ごせる権利でもあります。
学童保育所でも、どこでも、子どもの権利は保障されなくてはいけません。
学童と学校の先生の違い

学童の先生と学校の先生は、決定的な違いがあります。
それは、関わる子どもたちの状態の違いです。
なぜなら、学童は自由な時間、学校は勉強の時間だからです。

違いは子どもの状態…
同じ集団の規模、同じ小学生、同じ児童をみていても、関わり方は異なります。
それは、単純に役割の違いとも言えます。
学校の先生は授業をします。
子どもたちは勉強をする目的のもと、学校に行きます。
そして45分間の授業の後は、休み時間があります。

休み時間は
自由時間…
習い事の考え方も同じです。
その時間は放課後であっても自由時間ではありません。
ピアノ、体操、英語、塾、ダンス、野球、サッカーなどの習い事は、それをする目的があります。
自由時間ではなく、習い事の時間です。
先生やコーチはその枠の中でレクチャーをします。
学校や習い事では、先生やコーチの言うことはよくきくけど、学童の先生の言うことは全然聞かない子どもがいるケースもこれに当たります。

このケース
あるある…
その理由もここにあります。
学童は自由時間なので、子どもたちが解放されている状態だからです。
子どもたちの状態が違うので、当たり前のことなのです。
そして、学校や習い事が終われば、子どもたちには自由な時間が待っています。
休み時間中や放課後は、子どもたちの心と体は解放された状態です。
私たちは子どもたちの自由時間中にその子たちと関わる仕事をしていることになります。
そこが、学校の先生と学童保育の先生の大きな違いとなります。

子どもたちの状態が違うんだね。
私たちは、子どもたちの自由時間を保育しているんだね
自由時間の過ごし方

子どもたちが自由な時間を過ごすときに、抑えておきたいポイントがあります。
それは、子どもたちの意思や納得が含まれている生活になっているかどうかです。
なぜなら、子どもたちは自分たちの時間を好きなように過ごす義務があるからです。
それは、子どもたちの願いが包み込まれた生活です。

願い…
含まれる…
やらなければいけないことがベースにあるのではなく、子どもたちの思いがベースにある生活づくりです。
宿題の場面を例にあげます。
宿題をどうしてもやりたがらない子がいるケースです。
宿題はやるべきものというルールが先にある場合は、

ルールだからやりなさい
というふうに声をかけてしまいます。
そこで、その子が宿題をやりたがらない理由をきいて、
- あとでならできる
- 保護者と相談して何とかできる
- 学校の先生と相談して何とかなる
- その他の方法で何とかなる
ということであれば、それをベースに宿題のルールを考えることができます。
子どものやりたくないという意思を含んだ生活づくりです。
これが、子どもの思いをベースにしたルール作りです。
このようにルールが先か、子どもの意思や合意が先かで関わり方に違いが生じます。
一人ひとりの思いをすべて含むことは、むずかしいですが、そこを大切にする関わりを意識するだけで、子どもたちも、指導員が言うことに耳を傾けてくれるようになります。
学童保育所のベースは自由時間なので、ここでも子どもたちの声や意見を聴くことが重要です。
同じ学習するのでも、塾とは違う関わり方が私たちに求められます。
そして、もうひとつ
たとえば、木のぼり禁止の学童ルールがある場合で考えてみます。
単に禁止をして注意するのではなく、その理由を子どもたちと確認します。
- 落ちたらあぶない
- 落ちなくてもケガをしやすい
- 木が折れたことがある
- 毛虫がいる
その理由を確認することで、子どもたちの納得が含まれる生活づくりとなります。
もちろん納得が必要ですので、理由だけ確認しても意味はありません。
子どもたちの気持ちを理解した上で、子どもたちの納得や合意を含む働きかけを行います。
意味や理由を確認したうえで、あぶなくない木登りの方法を考えたり、ルールづくりをするという順番です。
ここでも、子どもたちの思いや気持ちを聴くことで、納得が含まれる生活づくりに繋げていきます。
大切にしたいポイントは子どもたちの自由な時間であるということです。
子どもたちの自由な時間を奪うような、ルールや生活は必要ありません。

自由時間を
尊重…
私たちは、子どもたちの放課後という自由時間を預かっています。
そこで果たす責任と役割は、重大です。
なぜなら、子どもたちが自由に過ごす権利を保障する義務があるからです。
そのために、子どもの意思と合意が含まれている生活づくりが必須となります。
まとめ

学童保育所は、心とカラダが解放された子どもたちが、好きなことをして過ごすところです。
放課後は子どもたちの自由な時間であることが、ポイントです。
その子どもたちの自由時間を保育するのが、私たち指導員の仕事となります。
教師は授業中の子ども、指導員は休み時間中の子どもに関わる点が、役割の違いと言えます。
子どもたちの状態が違うので、関わり方も大切にするべき視点にも違いが生じます。
自由時間の生活には子どもたちの意志や合意が含まれていないといけません。
放課後は子どもたちのものなので、子どもたちが真ん中にいて主体的に活動できるものにしていく義務が私たちにあります。
それは、子どもたちの権利を守ることと結びつきます。
私たちは、放課後児童支援員です。
言い換えると、放課後の子どもを支えるということです。
これは
子どもたちの自由な時間を、子どもたちが好きなように過ごせるように、子どもたちを支援するとも表現できます。
最後にもう一度

放課後は、子どもたちの自由時間です。
最後まで、お付き合い頂きありがとうございました。

じゃあねっ
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