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【学童保育指導員】「子どもの声(話)を聴く」ってどういうこと?

子どもの話をきくってどういうこと?
それは子どものわがままを許すってこと?

ポイント

聴くってことは、共感すること
わがままを許すとかじゃないよ

今日は子どもの話を聴く方法についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えします。

この記事を読むことで、子どもの話を聴くってどういうことかが理解できるようになります。

そうなることで、子どもの話をいい感じで聴くことができるナイス指導員になることができます。

そしてそれは、子どもとの関係性がミルミルよくなってくることに繋がってきます。

子どもは信頼できる指導員にだけ心を開きます。

一歩

共感する
心に寄り添う
信頼関係の構築

「子どもの話を聴く」ことは学童保育の安定と密接に関係しています。

実践、実証済みのとっても有益な内容となっていますので、どうぞ最後までお付き合いください。

もくじ

子どもの話を聴くって何?

聞くとは聴くことです。

・聞くは、自然に聞こえてくること

・聴くは、耳を傾けて聴くこと

私たち指導員は日々、子どもの声をきいています。

実際に聞こえてくる声も大きいですが、今回は声を「聴く」の方です。

指導員は子どもの心の声や言葉へ込められた思いを丁寧に聴くことが求めらています。

  • 子どもとの何気ない会話
  • 子どもからの意見や訴え
  • 言葉に込められた思いや願い

を目と耳と心できます。

学童保育の生活現場では、子どもの声を聴くことが何より大切となります。

なぜなら、話を聴いてくれない指導員に子どもは心を寄せないからです。

話を聴かない

信頼関係が育まれない…

学童保育は子どもと指導員の関係性を軸にした生活が営まれています。

それは、何かを無理矢理やらしたり、一方的にルールを押しつけたりする生活ではありません。

子どもと指導員はそこで快適な生活が送ることができるために、話し合いを重ねます。

そして居心地のいい空間と生活を共につくりあげていきます。

それが学童保育というところです。

なのでその第一歩として、「子どもの声(話)を聴く」ということが何より大切になってきます。

振り子の原理

指導員が子どもに何か伝えたいことがあるとき、子どもが話を聞いてくれないと感じることはありませんか?

それは事実、子どもは話を聴いてません。

やっぱり

ギクッ…

その時、この「振り子の原理」について考えてみます。

振り子の原理

プラーン
ぷらーん
のあの振り子ね

これは、「伝える」と「聴く」の関係性は振り子の原理と同じである…という考えです。

指導員が子どもの話を聴いた分だけ、子どもは指導員の話を聴いてくれる…そこが振り子の原理と似ています。

指導員が子どもの話を1聴くと、子どもは指導員の話を1だけ聴きます。

10聴くと10聴いてくれます。

振り子の原理と一緒

聴いた分だけ、聴いてくれる…

指導員が子どもにお願いしたいことがあるとき、こちら側からの要求だけでは、子どもは了承してくれません。

それどころか反発されてしまう場合もあります。

なぜならこの場合、指導員が子どもの話を聴いていないからです。

一方通行

言うだけ…

しかし安心してください。

指導員が子どもの声を聴くことで、この問題は解消されます。

聴いて聴いて

この先生は話を聴いてくれる
わかってくれる
わかろうとしてくれる

と子どもが感じる経験を大切にします。

経験

聴いてもらえた…

という経験が、その子の心に響きます。

するとその子は

お返し♫

次は指導員の話を聴こうかな…

と思う気が湧いてきます。

指導員の声が子どもに届くのは、こういう仕組みになっているようです。

ギブ&テイク

聴いた分だけ
聴いてくれる…

それはまさに、振り子の原理と同じです。

聴く=共感する

「聴く」ということは「共感する」ことです。

共感なしでは、話を聴いたことになりません。

聞くはダメ

ギクッ⁉

「聞く」と「聴く」の違いです。

子どもの声に耳を傾ける時、子どもの声が聞こえていても、そこに指導員の子ども理解や共感がなければ、聴いたことになりません。

すねる

先生はわかってくれない…
聴いてくれない…
言っても無駄…

聞こえてるだけ

聴いているわよ
聴いてないのはあなたでしょ

どんなに指導員が聴いていることを主張しても、子どもからすると「聴いてもらえてない」と感じているということです。

聞こえてるだけ

共感なし…
聴いていない…

ここでひとつ、ポイントがあります。

それは指導員が子どもの声に共感する、子どもの話を「聴く」ためのポイントです。

それが指導員が「でもね」と子どもに言わないことです。

どーいうこと?

でもね⁉

「でもね」を言わない

指導員が子どもの話や言い分をきいたとき、「でもね」を言わないことがポイントとなります。

「でもね」は否定と同じです。

でもね」と言いたくなる場面でも我慢をします。

例えば

でもね

でもね、言いたいことはわかるけど、ナスビくんに意地悪したらダメでしょ‼

指導員はトラブルの解決が必要な時などでは特に、指導員の思いや考えをその子に伝える必要があります。

必要性

指導員の意見を伝える‼

その時、指導員は「でもね」と言ってしまいがちになります。

「でもね」というと子どもは否定されたと感じてしまいます。

否定された

「わかるけどっ」て口では言いながら、実は、わかってねえじゃん‼

と子どもは感じてしまう場合があります。

そこで、指導員は「でもね」ではない言葉をチョイスする必要があります。

それは「だから」です。

どーいうこと?

だから⁉

「だから」と伝える

指導員が「だから」と言うことで肯定的な雰囲気で子どもに伝わります。

例えば

だから

なるほど
だから、ナスビくんに意地悪してしまったんだね‼

という感じです。

子どもは「だから」と指導員に言ってもらうことで、肯定してもらっている感覚になります。

「でもね」の反対は「だから」です。

子どもの話を聴いたあとは、「だから」ということばをうまく使い、指導員の意見や思いを子どもに伝えることがポイントになります。

だから+意見

なるほど
だから、ナスビくんに意地悪してしまったんだね‼

意地悪したくなった気持ちは、理解できたよ。

意地悪したことについて、ナスビくんと話をするのはどうかな?(指導員の提案)

その気持ちをナスビくんに言葉で伝えてみるのがいいと先生は思うんだけど
。(指導員の意見)

という感じです。

「だから」は肯定です。

これは、その子の意地悪を肯定しているのではありません。

意地悪をする行動は許しません。

しかし意地悪をしてしまう気持ちは理解できる…というところは抑えておく必要があります。

気持ちを理解

共感するのは気持ちの部分

大切なので繰り返します。

子どもが意地悪をした「行動」は肯定しません。

しかし意地悪をしてしまった、そうせざるを得なかったその子の思いや気持ちを理解するここがポイントとなります。

ポイント

「気持ち」と「行動」は分けて考える

私たち指導員は「聴く」=「共感する」ことを大切にしています。

「共感する」のは、その子の「気持ちの部分」です。

イメージ

「でもね」は否定。
「だから」は肯定。

わがままを許す?

「共感する」「話を聴く」ことは子どものわがままを許すことではありません。

聴く

なるほどね
うんうん
わかるよわかる
だから、そう感じたんだね

子どもの声に耳を傾けながら、指導員は「相づち」を打ちます。

子どもの話が終わるまで、指導員は口を挟まずに「聴く」ことに専念します。

言葉がうまく出てこないタイプの子どもの話を聴くときは、指導員が子どもの思いを代弁しながら言葉を引き出すことも大切です。

代弁

もしかして
「いっしょにあそびたい」っていう気持ちだったのかな?
それは
「何か他にも理由がある」ってことを言いたいのかな?

指導員は子どもの心の声を最後まで聴きます。

心の声

最後まで
聴く

そしてその気持ちの部分に「共感」します。

話を最後まで聴くことと子どものわがままを許すことはイコールではありません。

まずは子どもの話を最後まで聴いて、その気持ちに共感します。

その後、指導員としての意見を子どもに伝えればOKです。

例えば、自分の思うようにならないことにイラ立ち、ナスビ君に意地悪をしてしまった子どもがいるとします。

その子に伝えるケースでは

意見を伝える

「意地悪をしてしまったことは、ナスビ君に謝った方がいい」と先生は思うけどなー。

意地悪をされたナスビ君はびっくりしたと思うよ。そこは「違う方法でナスビ君に伝えるべき」だと先生は感じたよ。

のような感じです。

気持ちを理解

話を最後まで聴く。
共感する。

イメージはそんな感じです。

  • 「話を聴く」「共感する」ことばかりだと、子どもがわがままになる…
  • 子どもの自分勝手な行動にまで共感すると、その子のわがままを許すことになる…

こんなふうに考えてしまう指導員はおられませんか?

「話を聴く」のと「わがままを許す」ことはイコールではありません。

まとめ

指導員は子どもの話を目と耳と心できます。

指導員が子どもの話を聴くことは、双方の信頼関係を育みます。

なぜなら子どもの話を丁寧に聴く指導員に子どもは心を開くからです。

「聴く」ということは「共感する」ことです。

子どもの話を聴いたあと「でもね」と指導員の意見を言う前に、まずはその子の気持ちに共感します。

そして「だから」の言葉に置き換えます。

イメージ

「でもね」は否定。
「だから」は肯定。

「だから、意地悪をしたい気持ちになったんだね」です。

理解したり共感する部分は、その子の気持ちの部分…です。

また指導員は

聴く

なるほどね
うんうん
わかるよわかる
だから、そう感じたんだね

と子どもに相打ちしながら、子どもの話を最後まで聴きます。

それは、わがままを許すことではありません。

子どものよくない「行動」があればそこは許しません。

ポイント

「気持ち」と「行動」は分けて考える

話を最後まで聴いて、その気持ちを共感したら、指導員としての意見を子どもに伝えればOKです。

  • 「話を聴く」「共感する」ことばかりだと、子どもがわがままになる…
  • 子どもの自分勝手な行動にまで共感すると、その子のわがままを許すことになる…

ことはないので安心してください。

聴く

子どもの声を聴くって、できているようでできていないことがあります。
自分自身の振り返りのために、または「子どもの声(話)を聴く」というイメージが湧かない…という方々のヒントになることができたらいいなと感じて、記事を書きました。

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。

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